SFC CLIP編集部員が、SFC周辺の美味しいラーメン屋さんを巡ってレポートする連載「ラーメンCLIP」。13回目となる今回は「辰巳屋」をレポートする。


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 湘南台駅東口出入り口Gを出て、そのまま直進する。左手に湘南台文化センターが見える丁字路を左に曲がる。そして藤沢街道を道なりに歩くこと10分弱。左手に赤色の看板の辰巳屋が見えてくる。

辰巳屋


 営業時間は、11:00-6:00で定休日は日曜日。駅からは若干離れているものの、ふとラーメンを食べたくなった時、翌明け方まで営業しているのは心強い。店内はカウンター席のみ。注文は食券制で、食べたいメニューの券を購入し、店員に渡す。
 なお、メニューによっては、好みに合わせて麺の種類を太麺又は細麺で選ぶことが出来る。
 今回レビューするラーメンは、とんこつラーメン(650円)、チャーシュー麺(900円)、マー油とんこつラーメン(680円)、角煮ラーメン(1000円)。

シンプルこそ王道! 店の看板とんこつラーメン


ラーメン1


 一見こってりしていそうなスープは、食べてみると意外とあっさりしている。これなら飽きずにスープまで飲めそうだ。今回は太麺を頼んだ。コシがあり食べ応えがある。「麺とスープのコクが命!」という辰巳屋のキャッチコピー通り、スープにも、それに絡まる麺にもコクがあってとても美味しい。
 トッピングのスープがよく染み込んだ海苔は、麺とともに頂くととても美味しい。チャーシューは肉厚で大満足だ。また、シャキシャキとしたホウレン草と一緒に麺を食べると食感が楽しい。
 全体的にシンプルな作りであったが、それゆえに量やバランスが整った一杯だ。

満足度満点! チャーシュー麺


チャーシュー


 写真からは分かり辛いものの、自重によってスープに沈んだ分厚いチャーシューが満足感を与えてくれる。一口スープをすすると、甘みのあるとんこつスープが口いっぱいに広がり、最後まで飽きずに食べることができる。今回注文した太麺は歯ごたえがあり、スープの相性もばっちりだ。
 好みでにんにくやコチュジャンを自由にトッピングすることができ、チャーシューの上に軽くのせて食べてみるのもおすすめだ。

マー油の香ばしさ香る一杯


ramen5


 器から漂う香ばしい香りに思わずお腹がなる。マー油とは、焦がしたニンニクとごま油からなる調味料だ。ラーメンの表面に浮いた黒い油がインパクト抜群で味にも期待が高まる。
 気になるスープを一口啜ると、マー油の少し焦げたニンニクの効いた味わいを感じる。続いて豚骨スープのコクが口に広がる。濃厚な豚骨スープ、そしてマー油の組み合わせが絶妙にマッチしている。
 続いて麺を口に運ぶ。細麺は固めで注文したので、食べてゆくうちに段々と麺にスープが染み込んでいくので美味しい。

濃厚なのに食べやすい 味噌とんこつラーメン


ラーメン3


 味噌とんこつというと、字面だけで「超こってり」なラーメンを想像してしまうが、辰巳屋の味噌とんこつラーメンは意外にもあっさりとしている。味噌の風味とコクが強いので、あぶらっぽさがほとんど気にならない。とんこつ独特の香りが苦手な人におすすめだ。
 麺の太さを選ぶことが出来たので、今回は太麺で注文した。個人的には小麦の味がしっかりと感じられる麺が好みだが、残念ながらこのラーメンでは味噌の味が強すぎて、麺そのものの味を感じることはできなかった。しかし、麺の歯ごたえはとてもしっかりしているので、とろっとしたスープと絡めることで、味噌とんこつ味を十分堪能することができるだろう。

じわりと広がる肉の甘味! 角煮ラーメン


ラーメン4


 しっかりとこくのあるスープにジューシーな角煮が載った、角煮ラーメン。ボリュームのある豪華な一品だ。
 スープは、こってりしているが麺によく絡み、口に運んだときにちょうどいい濃さになる。スープに合うように選んだ細麺はあっさりといただくことが出来た。
 目玉の角煮は非常に柔らかく、肉の中まで甘みが際立つ。角煮は一杯にいくつか入っているものの、どのタイミングで食べても肉の甘味に頬が緩むこと間違いない。

ラーメン空


 ラーメンCLIP第13回目となる今回は辰巳屋をレビューした。ラーメンCLIPでは、まだ訪ねていないラーメン屋でレビューして欲しい店を募集しています。