春学期から、κειο館の特別教室にMacintoshが設置される。湘南藤沢ITCによると、従来のWindows/Unixマシンは全て撤去され、新たにMacintoshマシンに入れ替えられるという。これに伴い、特別教室全てが4月に向けて閉鎖される。

現在、特別教室で使用できるソフトウェアは、入れ替え後も殆ど変わらない。また、メディアセンターのオープンエリア、λ11、λ18では、引き続きWindowsの利用が可能だ。なお、春学期からの特別教室を利用する講義でも、必然的にWindowsではなくMacintosh上で行われることになる見込み。
 これまで特別教室では1つのディスプレイ・キーボード・マウスをWindowsとUNIXの2台のマシンが共有し、スイッチでOSを切り替えられる環境になっていた。この環境はWindowsとUNIXで平行して作業を行う際に便利ではあるが、約2倍のマシン維持費が掛かってしまうというコスト面での問題が存在した。
 SFC生の多くは、入学時にWindowsを搭載したラップトップマシンを購入しており、キャンパスライフのお供に持ち歩いている。その性能がデスクトップマシンと比較して明らかに低かった頃には、これまでの特別教室の環境と維持コストを、ラップトップ上では困難な作業をこなすためには止むを得ないものと捉えることができた。
 ところが、ここ数年でラップトップがデスクトップマシン並みに高性能化したことにより、ラップトップ上でも十分に作業をこなせるようになり、特別教室の環境と維持コストを過剰なものと捉えられるまでになった。そこで、解決策としてラップトップとの併用を前提とする新たなコンピュータ環境が構想され、その実現に向け単なるマシン交換に留まらない改善が進行してきた。
 メディアセンターのオープンエリアのリニューアルでラップトップの持ち込み利用のためのテーブルとイスが増やされたことや、機器交換で無線LANの通信速度が向上させたことも、その構想の一環と言える。そして今回、特別教室のWindows/UNIXをUNIXがベースのMacintoshと入れ替えるというバージョンアップが行われる。
 ε17・ο17は6日(火)より節電のために既に閉鎖されている。κ18・ι18も3月12日(月)に追って閉鎖され、4月2日(月)の朝から特別教室の利用は可能になる。Dドライブ内のデータなどは全て消去されるので、データを保存している場合は各自のPCなどへ移行する必要がある。
 SFC CLIPでは次号以降、続報をお伝えする予定。