8日(水)、2008年度グッドデザイン賞の選考結果が発表された。SFCからは、慶應義塾大学いるかさんチーム、有澤誠研究室クラゲラボ、筧康明研究室の灯プロジェクト、稲蔭正彦研究室と株式会社カヤックによる産学協同プロジェクトが受賞した。


 六反孝幸さん(環4)と鈴木雅陽さん(政・メ修士課程)による「いるかさんチーム」は、モバイルSuicaで改札機を通過する時の音を、自分の好きな音にカスタマイズできるというアイデア「オトノリ」で受賞した。jeki企画コンペティションで最優秀賞を受賞し、第7回モバイル広告大賞も受賞している。


 有澤誠研究室のクラゲラボは、子供が海や魚に関する知識を楽しく得られるような仕掛け作りを目標に活動しているプロジェクト。今年の5月には、新江ノ島水族館でiPod touchを貸し出し、海洋生物の映像コンテンツを見ながら館内を回ることができるイベントを開催した。


 筧康明研究室の灯プロジェクトは、人々のウェブアクセス情報を可視聴化することで、テキストではわかりにくい臨場感や雰囲気を伝え、新たな事象の発見を促す取り組みだ。6月に公開されたFirefox3ダウンロードの様子を、Web上の地図に光として表示する「Firefox3の灯」を製作した。


 稲蔭正彦研究室と株式会社カヤックによるNew Office Design Projectは、「クリエイティブを誘発する会議室」をテーマに、「閃光会議室」を開発した。これは、人の想像力を誘発することを目的に、空間の色彩を制御するシステム「空山水」と、会議中の発言を音声認識し、その単語をウェブ検索して得た情報をテーブルに表示、ブレインストーミングを助ける「かげろい」から成る会議室。