現在SFCのSUBWAYに展示されている作品、「これは何だろう?」と気になっている人も多いのではないだろうか。実はこの作品、アンビエントメディアデザインの授業で製作されたもの。今回はこの授業の担当者である田中浩也環境情報学部教授にインタビューした。

SUBWAYに展示するに至った経緯

実はSUBWAYのために作ったわけではない。多くの人にこのような作品が目に触れる事で、興味を持ってくれる人を増やしたい。また1週間飾ることで、触れられても壊れないように、丈夫に作らなくてはいけない。そこで完成度を高めるためにも、人目につくSUBWAYに展示することにした。

自分の作品は自分自身

SFCは美大でも芸大でも工学部でもない。この大学でデザインやもの作りを学ぶ意味を教員も学生も考えていかなければいけない。美大生や芸大生から学ぶ事は「はぁ、これでいいや」と諦めることなく、突きとめることをやめないことだ。そのためには自分の作品を自分自身、または自分自身の投影だと思わなければならない。SFC生にはこだわりを持って、完成度をいかに上げられるかどこまでも追いかけてほしい。

自分の知識を活かす授業

SFCではいろいろな授業をとることができ、断片的に学ぶことができる。
 だからこそ、基礎的なデザイン、ものづくりを学んだ後、また卒業製作の前に学んできた知識を活かすか、または統合させるための授業として、受講してほしい。

受講生である中澤未来さん(環2)にインタビュー

もともとものづくりに興味があり、田中研所属ということでこの授業を受講することにしました。みんなが日常でも使えるためにも、自分が本当に家で使いたいと思えるものはどんなものだろうというところを考えてつくりました。しかし技術と時間が求められ、自分が思い描くものを作ることはできませんでした。SUBWAYに展示され、自分の作品が多くの人に見られていると思うと、恥ずかしくもありましたが、達成感もありました。