22日(金)、慶應義塾大学卒業式が行われた。卒業者数は、6390人と当日に発表された。義塾の資料によると、1010人がSFCからの卒業生だ。吹奏楽団による「若き血」の演奏が響く中、卒業生、壇上者が着席し、開式した。

それぞれの送る言葉


 学位記、表彰状授与の後、清家篤塾長より卒業生に式辞が送られた。清家塾長は式辞の中で「福澤先生の実学精神に基づいて、自らが良いと感じたことの実行が知識を持った人の責務だ」と言葉を送った。

清家塾長


 卒業式には、卒業から25年目となる塾員が招待されるなど、多くの塾員も駆け付けた。塾員代表として株式会社産業経済新聞社取締役会会長、清原武彦氏が祝辞を送った。清原氏は「異端を恐れず、先導者となるためチャレンジして欲しい」と語った。

清原氏


 在学生代表送辞は商学部の岸本由紀さん、卒業生代表答辞は薬学部の蓮見由佳さんが務め、それぞれ「国際社会を先導するリーダーとして導いて下さると確信しています」に対し「次の世代の基盤を作ることが慶應卒業生の使命。華々しい活躍をとげる瞬間を必ずご覧にいれます」と答えた。

卒業生代表答辞



SFC生だけの学位記授与


 卒業式・三田会結成式の閉式後、学位記授与が行われた。学位記は、大学卒業を証明する証書で、学生証と交換で授与される。総合政策学部生、環境情報学部生は別教室に集まったが、プロジェクターにそれぞれの教室が映し出され、連動して行われた。

学位記授与会場


 SFC生だけで執り行われたこともあり、卒業式よりもアットホームな雰囲気に感じられた。國領二郎総合政策学部長、村井純環境情報学部長は冗談を交えながら、卒業生に言葉を送った。村井環境情報学部長は、「自分を尊敬して欲しい。他人と同じ必要はない」と語り、國領総合政策学部学部長の「これからの時代をどう思いますか?」という質問に対して「みんなが創ってくれるから楽観的」と答えた。國領総合政策学部学部長は「SFCは世の中が動くときに期待される性質がある。大変な時こそ、SFCの仲間を思い出して欲しい」と言葉を送った。

学位記授与


 SFCでの授業が中心になるSFC生、日吉キャンパスに来たのが入学式ぶりとの声もあった。卒業式は、卒業を祝福するとともに、卒業生と在学生のつながりを感じる式典ともなった。 ※23日(土)追記
【お詫びと訂正】
メルマガ及びWEBサイトにおいて、一部誤りがありましたので、下記の通り訂正させていただきます。
【正】卒業者数は、6390人と当日に発表された。義塾の資料によると、1010人がSFCからの卒業生だ。
【誤】卒業者数は、6390人。うち、474人がSFCの学生だ。
卒業生の方々・読者の皆様に誤った情報をお伝えしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。