SFCに入学したばかりの新入生たち。2週間のガイダンス期間とショッピングウィークを経て、徐々にSFCに馴染んできた頃だ。新しい環境に飛び込み、期待と不安の入り交じる大学生活が始まったばかりの新入生たちの声を紹介する。

【新入生】全体


Q.入学前と、入学後のSFCの印象の違いは?



毛利美貴さん(総1)


 入学前のSFCに対する印象は、とにかく自由ということでした。文理の枠を越えて学べる環境が、とても魅力的に感じていました。しかし、入学後は予想以上の自由さに驚き、自分自身を律する必要性を感じました。

春藤光太郎さん(総1)


 パンフレットの中のSFCは、とても綺麗なキャンパスと豊かな自然でいっぱいでした。実際に行ってみると時々漂う養豚場の臭いと軍用機の騒音が、輝かしいキャンパスライフを大いに邪魔してきました。

木原香菜恵さん(総1)


 入学前は、SFCでは取りたい授業が自由に取れるイメージがあったので、入学後に人気な授業を取るには履修選抜を受けなければならないことに驚きました。また、授業によっては、倍率が10倍近くあるものもあり、時間割を組み立てるのが大変でした。

【新入生】パソコン入力


重田桂子さん(環1)


 SFCは自由に科目が選べると聞いていたので、入学前はどの授業にしようかワクワクしていましたが、まさかの履修選抜に困惑しています。必修単位だけでも履修選抜なしにしてほしいです!

小山峻さん(総1)


 入学前は、学校帰りにバス停で長蛇の列を作って、もみくちゃにされながらもみんなで楽しく下校、という学校生活を想像していましたが、残念ながら辻堂へ帰る人にはそんなキャンパスライフはないようです。その代わり、いつでも座れるし、バスの中での友人ができるという良さもあると思います。

伊藤健太さん(総1)


 入学する前は、SFCでは自由に好きな授業を履修できると思っていました。しかし実際には、取りたい授業の履修許可を得るために選抜試験を受けなければなりませんでした。進級に必要な科目も選抜試験があり、正直うんざりしてしまいます。

永野瑛子さん(環1)


 入学前は、能力が高くて自分の意思をしっかり持ち、自信に満ちあふれていて何でもできるスーパーマンのような人しかいないと思っていました。しかし、実際にはそんなことはありませんでした。これから、みんなで一緒に成長していきたいです。

小島眞司さん(総1)


 「すごい人だらけ」これが入学前のSFCのイメージです。自分が生き残れるのか不安でした。しかし、その不安は消えました。確かに、すごい人はたくさんいますが、みんな分野が違います。「自分がやりたいことを貫けばいい」と知り、不安は自信に変わりました。

【新入生】スマホ入力


永井公成さん(総1)


 SFCにはすごい人が多いと聞いていましたが、実際、予想以上に凄い人間が多くいました。また、単位をとる以前に履修登録するだけにここまで労力が要るとは思っていませんでした。あと、ここまで飛行機の音がうるさいと思っていませんでした。

大友奈那美さん(環1)


 SFCはキャンパスも離れていて変人ばかりだと思っていましたが、それとは反対にかわいくておしゃれな女の子たちがたくさんいてとても楽しいです。スマートでかっこいいSFCのイメージが良い意味で崩れました。

須藤恒永さん(環1)


 僕のSFCの元々の印象は、最先端のことをやっていて、何もかもがすごい大学でした。しかし、実際には、履修選抜が厳しく、牧場の匂いがし、飛行機の音がするなど結構がっかりすることも多くありました。

和田恵さん(総1)


 授業中にご飯食べられないです! 授業中にお菓子とか食べ放題で空腹知らずだと思っていました。しかし、飲食を禁止する先生や教室が多くて、そんな空気ではありませんでした。食べないのは正しい姿ではあるけど…。

【新入生】パソコン入力3


大藤碩哉さん(総1)


 責任は伴うが基本自由、自分のやりたいことをとことん追求できる。そんな憧れの環境を、今身をもって実感しております。予備校の「ランク」ごときでは測れない、とても素晴らしいキャンパスだと思います!

伊賀あゆみさん(環1)


 履修選抜があることを、入学してから初めて知りました。SFCでは学年の垣根なく履修できるメリットがありますが、一生懸命選抜シートを書いても人気な授業は落とされてしまいます。入試の小論文より難易度が高い気もします。

星野里佳さん(総1)


 メンター制度があるので、入学するまでSFCは面倒見がよい大学だと思っていました。しかし、想像以上に自分で情報を集めなければならないことがわかりました。これは大学が学生を自立した個人として尊重していることの表れだと、私は思います。

藤田洸介さん(環1)


 SFCは新しい技術を色々取り入れたり、珍しい授業がいっぱいあると入学前に聞いていたので、変な教授が多いのかと思っていました。しかし、実際に入ってみると、学部長をはじめとして変な人が多く、初めの想像を遥かに超えていました。

【新入生】パソコン入力上


百々健人さん(環1)


 SFC生はITリテラシーが高いものだと思っていましたが、そうではなくキャンパスの授業の中で身に付くものだと知って驚きました。また、有名人や、凄い能力・資格・地位を持った方が普通に歩いていて、とても驚きました。

加藤貴之さん(総1)


 意識の高い最先端のキャンパスという先入観とは対照的に、サークルの新歓などはアットホームな雰囲気で安心しました。CNSなどの環境は思ったより整備されていて感心しました。

黒米祐馬さん(環1)


 清潔なキャンパス、高度な研究、談笑する男女。SFCの実際は、おおむね予想通りでした。奇人変人しかいないところと、動物ふれあい広場のような臭いが漂っていることを除いては(笑)

【新入生】パソコン入力2



 不満はありつつも、大学生活への希望の方が勝っていることが分かる。しかし今年度の新入生の中には、履修選抜をはじめとするSFCのカリキュラムに、不満を抱く学生も少なくないようだ。

 とはいえ、新入生歓迎会の時期ももう終盤。知り合いも増え、サークルや授業が具体的に始まり、楽しみが増える時期だ。学校への不満も、友人とのいい話のタネになることだろう。