7日(月)-18日(金)、メディアセンター2階のマルチメディア・マルチリンガル・スペースで、白井宏美研究会展示会がMedia Center Jackの企画として開催されている。展示時間は11:00-18:00だ。


 白井宏美研究会(以下、白井研)は、日常生活の中のコミュニケーションについて幅広く研究を行っている。今回は、「さあ、生きたコトバをつかまえよう。」をテーマに、フジテレビの番組「人志松本のすべらない話」、モデル・タレントのローラさん、Twitterの3つについて、それぞれに見られるコミュニケーションについて展示している。


すべらない話のスタジオを再現


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 会場は、番組「人志松本のすべらない話」に登場するカジノ風のスタジオを再現している。壁や照明をはじめ、テーブルやサイコロまでその再現度は高い。ひときわ目を引くのは、(松本人志さんではなく)白井宏美総合政策学部准教授(以下、白井准教授)の肖像画だ。荒川好美さん(総3)は「遊び心を忘れない研究会なんです」と研究会の明るい雰囲気をアピールする。

身近なコミュニケーション、3つの展示


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 展示は、すべらない話・ローラ・Twitterの3つのコーナーで構成されている。
 すべらない話のコーナーでは、笑いの分類や、笑いがどのようにして起こっているのかを分析している。ひとつの話が終わった際に押される「はんこう」の動きにも注目し、実際に番組編集者に話を聞くなど、細かい点にも気を配った。学生は何度もDVDを見て分析を重ねたという。松沢卓さん(総4)は「運が良ければ、学生のすべらない話が聞けるかもしれませんよ」と楽しそうだ。
 ローラに関する展示では、テレビ朝日の番組「徹子の部屋」にローラさんが出演した際の黒柳徹子との会話を分析している。ローラのコミュニケーションを、笑い・丁寧・「かわいい!」・ほめ、に分類し、ローラがなぜ世間で受け入れられているのかを考察している。
 Twitterでは、リツートやふぁぼ(お気に入り登録)、炎上を分析している。
 どれも、身近なテーマであり、独特な着眼点がゆえに興味深い。来場者は、それぞれのテーマを研究している学生から解説を受けることができる。

研究会見学にもぴったり 気軽にどうぞ


 「研究会の楽しい雰囲気を感じてほしい」と荒井優希さん(環4)は話す。白井研は、みんなで協力して研究を進めていくのが強みである。学生同士の交流も盛んで食事会を頻繁に行うなど、和気あいあいとしている。荒井さんは「自分の研究分野に迷っている人も入りやすい。最初に入る研究会としてもおすすめだ」と笑顔で話した。

 期間中は、聴講が自由にできる公開授業も行われ、次回は18日(金)の4・5限に予定されている。荒井さんは「空きコマに気軽に立ち寄ってください」と呼びかけた。

 白井研の研究テーマに興味のある人や研究会選びで悩んでいる人は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。