今学期から、3Dプリンタを設置していたメディアセンター内のFabスペースがリニューアルした。これまでに設置されていた3Dプリンタだけではなく、3Dスキャナやカッティングマシン、デジタル刺繍ミシンといった機材も追加された。

Fabスペースを移動・拡充 広い空間での作業が可能に


 近年、マスメディアなどでも紹介され、注目を集めるようになってきた3Dプリンタ。元々は企業が使用する高価なデバイスだったが、低価格の3Dプリンタが登場したことで、個人で購入できるようになり、次第に普及していっている。SFCでも昨年の4月に、4台の3Dプリンタがメディアセンター1階に設置された。
 そして今年4月に、3Dプリンタを置いていたFabスペースを移動・拡充した。これまではAVコンサルタント付近にスペースが確保されていたが、今学期からは、メディアセンターに入って左の階段前に設置されることとなった。以前よりも、ゆったりとした空間で作業に集中できるよう配慮されている。

3Dプリンタ他、新たな機材も追加 ものづくりの幅を広げる


 これまでにあった3Dプリンタを新型にリニューアルしたり、また新たな機材を増設したことで、Fabスペースのサービスを格段に向上させた。昨年度までは3D Systems社のCubeという3Dプリンタが使われていたが、今年度からはMakerBot Replicator 5th Gが設置された。他にも、物体の形状を読み取り3次元グラフィックスとして再現する3Dスキャナ、準備したカットデータをもとに紙や布をカットしてくれるカッティングマシン、刺繍データや画像データをもとに様々な刺繍を施してくれるデジタル刺繍ミシンなどを設置し、ものづくりの幅を一気に拡張させた。

初めての人も安心 Fabから生まれるコミュニケーションも


 実際にFabスペースを利用した学生からは、「3Dプリンタマスターの方に使い方を教えて貰えるので、安心して作業に取り組むことができる。利用者同士のコミュニケーションが生まれるのも、Fabスペースの魅力だと思う」といった声が聞かれた。

 学生が気軽に3Dプリンタなどの機材を使用できる大学は限られている。この恵まれた環境を活用し、自らの学習や研究を進めてゆけると良いだろう。