23日(木)、SFC体育スタッフは2014年度秋学期の早慶戦応援(成績加味)対象種目を発表した。早慶戦を来週末(11月1・2日)に控える野球が対象から外され、SFC生の間で驚きの声が上がっている。SFC CLIP編集部は、その経緯について取材した。

春季リーグ早慶戦(6月1日)、義塾優勝直後の神宮球場の様子

SFC体育では、対象種目の早慶戦応援が成績(体育2・3は出席回数/体育1は総合評価)に加味される制度がある。「塾生としての意識を高め、塾生としての一体感を体験するとともに、体育会学生の活動を応援すること」を目的としている。(SFC体育より)
 対象種目は毎学期発表され、野球は春・秋学期ともに長らく定番種目となっていた。体育2・3の出席にカウントされることが後押しとなり、毎回多くのSFC生が神宮球場に駆けつける。特に今春の優勝決定戦(5月31日・6月1日、義塾優勝)では、熱気溢れる満員の神宮球場で塾生としての一体感を存分に味わったSFC生も多いだろう。
 

まさかの対象外「あくまで“出席”はきっかけ」 野球以外の応援参加者を増やす狙い

体育システム予約カレンダーに野球早慶戦予約はない(2日の予約はバドミントン)

野球が対象から外されることは、8日(水)の時点ですでに体育システム上で発表されていた。来週末11月1日(土)・2日(日)に迫る早慶戦(東京六大学野球2014秋季リーグ第8週)を体育2・3の出席計画に加えていたSFC生に、この発表は大きな衝撃を与えた。

SFC体育スタッフ専任教員の村林裕総合政策学部教授は、野球の早慶戦応援にもっと多くのSFC生が参加してほしいと思うと同時に、出席ありきの応援には疑問を感じていたと話す。
 義塾体育会は全41部あり、SFC生の部員が所属する部は30を超える。そのほとんどに早慶戦があり、部に関わらず早慶戦に対する努力に優劣はない。それに対し、応援にも優劣があってはならない。しかし、残念ながら野球以外の種目の早慶戦応援の参加者は少ない。そこで、出席回数にカウントされることが参加の動機付けとなることを利用して、野球以外の種目の早慶戦応援に行くSFC生を増やそうと考えた。野球に集中しがちな早慶戦応援の動員を、ほかの種目に分散させる狙いだ。
 なお、来学期以降、野球が再び対象となるかどうかは未定だという。
 

秋学期の対象種目は4種目 新たにラグビーが選出

今学期の早慶戦応援対象種目は以下の4種目。これまで対象ではなかったラグビーが初めて選出された。

種目 月日 場所
バドミントン 11月2日(日) 日吉キャンパス記念館
空手 11月9日(日) 慶應義塾高校 地下体育館
ラグビー 11月23日(日) 秩父宮ラグビー場
ハンドボール 12月14日(日) 早稲田大学東伏見キャンパス スポーツホール
2014年度秋学期 早慶戦応援 対象種目


 対象種目の早慶戦応援に参加する場合は、観戦チケットを各自で手配する。
 体育2・3履修者は体育システムで事前に予約した上で、当日、スタッフから出席確認を受ける必要がある。応援後、感想を体育システムの体育ノートに提出することで、体育2・3、それぞれ5回まで出席回数にカウントされる。
 体育1履修者の予約は不要で、観戦チケットの半券等及び感想を担当教員に提出することで総合評価に加味される。
 詳細は体育システム内の説明及びポスター掲示で確認しよう。
 

SFC生がSFC生を心から応援する早慶戦を

義塾幼稚舎時代から50年以上も早慶戦を応援し続ける村林教授。商学部時代に應援指導部主将を務めた。当時の自らの姿を振り返り、「SFCの学生がSFCの選手を応援しに神宮へ通ってほしい」と訴える村林教授は、早慶戦応援に掛ける想いも並々ではない。「SFCの学生が神宮で肩を組み、教員もその中にまじっている。そこには卒業生もいる。そんな光景を期待している」と熱い想いに力を込めて語った。

21日(火)昼休み、Ω館前広場で早慶戦応援合戦デモが行われた。

21日(火)昼休みには、SFCでも應援指導部による早慶戦応援デモが行われ、多くのSFC生が足を止めて声援を寄せ合った。
 SFCも義塾の一員である。どの種目に限らず、早慶戦に対する熱い気持ちは他キャンパスに劣らない。「来週末は早慶戦だ! SFC生を応援しよう!」そんな雰囲気でSFCを盛り上げようではないか。

SFC CLIP編集部は、野球早慶戦当日に結果の速報記事を配信するほか、Twitterの@sfcclipアカウントで試合状況を実況する。神宮球場に来られないSFC生も義塾野球部、そしてSFC生部員の活躍を応援しよう。