18日(土)-20日(月)、明治神宮球場で東京六大学野球秋季リーグ戦の対明治大学(以下、明大)戦が行われた。昨年度の二連覇王者の明大を相手に、初戦は延長戦まで持ち込んだ末に惜敗を喫するも、残りの2連戦は見事勝利。優勝へまた一歩近づいた。

1回戦、3時間半の奮闘をするも惜敗

1回戦は義塾先攻で試合が開始。3回表、早速義塾が先制点をあげる。8番小笠原知弘選手(環3)からの3連打と4番横尾俊健選手(総3)の適時3塁打により、この回一挙に3点をいれる。
 しかし4回裏、明治の打線が義塾先発の加藤選手を捉え始める。今季絶好調の高山選手に2点本塁打を許すなど、この回2失点、また6回裏にも1点を返され、同点とされる。
 7回以降は両チームとも快音を響かせられず、延長線へともつれ込む。同点で迎えた延長12回裏、明大の代打、竹村選手が四球、盗塁により2塁へ進塁すると、続く2番小倉選手がサード強襲の内野安打で2死一、三塁のピンチとなる。ここで打席に立つのは、3番高山選手。義塾は敬遠を選択するも、その第1投はキャッチャーを遥かに越えバックネットまで転がる。その間に3塁走者の竹村選手がホームインし、ゲームセット。延長線を含む全12回213球を投げてきた加藤拓也選手の必死の投球は空に舞う結果となってしまった。
 

1回戦 : 18日(土)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
K 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
M 0 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 1X 4

2回戦、投手陣の力投により明大打線を抑えこむ

2回戦。後攻の義塾は初回から点をあげる。1回裏、3番谷田成吾選手(商3)が2塁打で出塁すると、続く4番横尾俊健選手(総3)が本塁打を放ち、早速2点を先制する。
 続く2回裏、6番竹内惇選手(商4)、7番山口翔大選手(環2)の連打により無死二、三塁とすると、8番須藤隆成選手(環2)の犠飛により3点目を得る。義塾先発は左腕の三宮舜選手(商3)。強打者揃いの明治大学の打線を速球で抑え込み、7回1失点の力投。このあと継投した佐伯瞭太選手(商4)も、最終回まで無失点で抑え、その役目を果たす。結果、M1-3Kで義塾の勝利。リーグ戦の勝敗は翌日まで持ち越されることになった。
 

第2回戦 : 19日(日)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
M 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
K 2 1 0 0 0 0 0 0 X 3

3回戦、勝ち越しを決める

1勝1敗で迎えた3回戦。先発は2回戦から連投の三宮舜選手。昨日の疲れを見せることもなく、完璧な試合運びで明治大学打線を抑えこむ。
 先制点を入れたのは3回表義塾の攻撃。2番山本泰寛選手(環3)が安打で出塁すると、4番横尾俊健選手が2塁打を放ち先制。5回表には谷田成吾選手の2点本塁打が飛び出し、さらに点差を引き離す。
 しかし8回裏、明大が反撃の狼煙をあげる。3番高山の2点本塁打を浴びるなど、執念の追い上げを見せる。しかし、明大の反撃もここまで。明大貴選手(法4)が最終回までしっかり抑え、試合終了。明大との3連戦は、義塾の勝利で幕が下りた。
 

第3回戦 : 20日(月)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
K 0 0 1 0 2 0 0 1 0 4
M 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2

次の試合は11月1日(土)・2日(日)に行われる対早稲田戦である。他大学の結果次第ではこの試合で優勝が決まるため、士気高く応援したい。