2012年を最後に休止状態になっていたホームカミングデイ(HCD)。そのHCDがコンセプトを一新し復活する。復活第一弾は、秋祭初日の10日(土)に「SFCの25周年に、7期生の卒業15年を祝おう」と題して開催される。 

今回はSFC7期生(00年卒)を対象にして行われるが、「ぜひ現役学生にもHCDイベントに来場してもらい、数年後の自分たちをイメージしてもらいたい」と呼びかけるのは牛山潤一環境情報学部准教授。SFC CLIP編集部はHCD2015の企画者の一人であり、SFC7期生でもある牛山准教授に本イベントへの思いを聞いた。

「卒業15年目に15年後の日本を考える」学生も参加可能

当日は16:00からΩ館でHCDイベントが開催される。SFCの7期生と当時からSFCに在籍する大物教員(河添健総合政策学部長、村井純環境情報学部長、竹中平蔵教授、冨田勝教授)や、7期生と同世代の教員らが集まり、「卒業15年目に15年後の日本を考える」というテーマで議論が交わされる。

ホームカミングデイイベント 「SFC7期生、卒業15年目に15年後の日本を考える」
日時 10月10日(土) 16:00-17:00
場所 Ω11教室
登壇教員 河添健(総合政策学部長) 村井純(環境情報学部長) 竹中平蔵(総合政策学部教授・元国務大臣) 冨田勝(環境情報学部教授) ほか若手教員6名
主催 SFCホームカミングデイ2015実行委員会
協力 SFC7期生有志一同

数年後の自分たちをイメージしてもらいたい 「15年後」の幅の広さ

牛山潤一環境情報学部准教授 牛山潤一環境情報学部准教授

—— HCD2015を企画された経緯を教えてください。

2012年からストップしていたHCDですが、SFC25周年記念式典に合わせて復活させようと準備を進めてきました。2012年以前のHCDは卒業学年を絞っていなかったのですが、今年は卒業から15年の節目を迎えるSFC7期生に絞り、よりコンセプトを明確にして行います。特に16:00から行われるHCDイベントは、学生たちにとっては15年後の自分たちをイメージできるようなものになるはずです。

—— HCDイベントではどのようなことが議論されるのですか?

「卒業15年目に、次の15年後を考えよう」というコンセプトで企画を立てています。現役の先生方とともに、卒業生たちがそのコンセプトのもとで学生時代に戻って議論をしようという内容ですね。15年前にも在籍していた両学部長、竹中教授、冨田教授も参加してくださいます。

当時、現役学生だった自分の印象として、竹中研や冨田研はSFCで一番アクティブな研究会のひとつでした。現にその卒業生は社会ですごく活躍しています。そんな卒業生から「もう一度、自分のルーツとなったSFCで、お世話になった先生方と交流したい」という要望があったんです。そうした、僕の同級生が「お話を聞きたい、お話をしたい」と思う大物教授の方々と、僕ら7期生に近い若手の二つの世代の先生方をお呼びして交流しようと考えています。

どういう形式で議論するかなど、詳しくは当日のお楽しみです!

—— 現役の学生にはどのような参加が可能でしょうか?

議論に積極的に参加してもらっても構わないし、議論を聞いて雰囲気を感じてもらうだけでも大丈夫です。何を感じとれるかは人それぞれだと思いますが、そうした場に参加することによって、現役の学生にとっても何かしら得るものがあったらよいと思います。 

—— 牛山准教授は学生時代に15年後のことを何か考えていましたか?

僕は、大学4年生のときに大学院に進学することを決めた時点で、5年後に博士号をとって、その後10年間くらい研究者として研鑽をつんだら、15年後ぐらいには大学の教員として生きている、というイメージを持っていました。そういう意味では、いまの僕は15年前に想像していた自分に近いですね。もちろん、その過程には思い通りにいかないこともたくさんありましたが、結果的に今の自分は、当時思い描いていた未来の自分にかなり近づくことができています。

でも、いま僕の同期を見回してみると、僕みたいに15年前に思い描いたとおりに“なっちゃった”ケースもあれば、何回か転職した結果、全く想像していなかった職に就いて、でも、そこで大きなやり甲斐を持って生きている人もいます。当たり前といえば当たり前ですが、同じSFCを卒業していても全然違うんですよね。

卒業時に思い描くビジョンとして、30代後半というのは「結婚しているかな?」「子どもはいるかな?」「年収これくらいかな?」「会社でどんなポストについているかな?」と、いろいろな想像が膨らむような年代だと思います。そうした意味でも、一口に「15年後」といっても非常に広い幅があると感じることができるイベントになるでしょう。

15年前に卒業した先輩方の姿は、15年後の自分たちの鏡になるはず。秋祭1日目の10日(土)は、Ω館に足を運んでみてはいかがだろうか。

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