8月1日(月)、8月24日(水)-8月25日(木)にSFCで高校生を対象に未来構想キャンプが開催される。今年は従来通りの1日限定のワークショップに加え、1泊2日の滞在型のワークショップも行われる。分野別に5つのワークショップが予定されている。

社会の複雑な問題にアプローチ

未来構想キャンプは、高校生たちが自らの知識や知恵をぶつけあって未来につながる「実行力」をつけ、社会の複雑な問題に対してアプローチしていくことを意図した体験型ワークショップだ。今年はファブ入門やパターンランゲージなど多彩な分野を取り扱う。

初の滞在型ワークショップが開催

今年度の未来構想キャンプでは、従来の1日限定のワークショップに加え、初めて滞在型ワークショップが開催される。滞在型ワークショップでは高校生が実際に未来創造塾(SBC)の滞在棟1に宿泊する。首都圏以外を含めた高校生の参加が狙いだ。

1dayワークショップを「未来構想をプロトタイピング」するキャンプとするならば、滞在型ワークショップは、その先を見据えた「リアルに未来を創造」するキャンプという位置付けとなっている。

未来構想キャンプ2016の日程は以下の通り。


未来構想キャンプ 開催概要
日程 2016年8月1日(月) 9:00-17:30
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
対象 高校生1-3年生
定員 各18-20名程度

未来構想キャンプ(滞在型) 開催概要
日程 2016年8月24日(水)-8月25日(木)
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
対象 高校生2年生
定員 15名程度
参加費 7000円程度(宿泊費、食費、保険等含む)

個性豊かな5つのワークショップ

(1)~(4)は1dayワークショップ、(5)は滞在型ワークショップだ。

(1) ファブ入門ワークショップ
~うつくしい・つよい・つくりやすいを共存させる~

建物を含む全てのデザインには、丈夫さ、作りやすさ、そして美しさが要求される。このWSでは、限られた材料を使って美しさと強度を同時に満たすデザインを探り、手を動かしながら立体造形を作り上げる。


(2) パターン・ランゲージ作成ワークショップ 
~よりよい未来をつくる言葉をつくる~

秘訣・コツを記述し、それに名前をつけることで「新しい言葉」をつくる「パターン・ランゲージ」。このWSではこれからの未来をよりいきいきと創造的にする「パターンランゲージ」を作る。


(3) ヘルスサイエンスワークショップ
~多様な学問を総動員して体系的な健康教育を〜

わが国は超高齢社会を迎え、医療費の増大、人口減少、とくに生産人口の減少など数々の問題を包含している。このWSでは、自分の興味と現在進行形のSFCの健康教育・研究を上手につなぎあわせて、未来のSFCの健康教育の中核をなすような、斬新かつ独創的な授業を提案する。


(4) ドローン社会共創ワークショップ
~空を自由に使ってみよう~

ドローンは単にものの移動の概念を変えるだけでなく、通信や医療、農業、エンターテインメントなど、様々な分野での利活用が期待されている。このWSでは、ドローンに関する知識をつけて実際に使用することで「ドローン前提社会」における新しいドローンの活用法を提案する。


(5) 協奏型ロボット・デザイン ワークショップ 
~人とロボットの「間」と「返し」~

人との会話機能を重視したコミュニケーションロボットは会社の受付や介護の現場だけでなく、一般家庭にも続々と導入されはじめている。このWSでは、「あいづち」と「返し」「間」を意識した人と、ロボットのインタラクションをデザインすることでロボットとの「雑談」を目指す。

応募できるワークショップはいずれか1つである。注意が必要だ。

高校生が実際にSFCの自由な雰囲気を味わえる特別な体験となるだろう。当日、顕著な活躍を見せた高校生に対しては表彰も行われるそうだ。興味を持った高校生はぜひ参加してみよう。

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