秋も深まり人恋しくなる季節がやってきました。これからクリスマスやお正月、バレンタインとカップルには楽しいイベントがたくさん待っています。しかしどうでしょう、もしそんな楽しい季節に、彼女を妊娠させてしまったら。両親に言うにも、学校に言うにも、病院に行くにしても、なかなかハードルは高いです。そんな時、学生だったら心身ウェルネスセンターが利用できます。しかしどんな対応をされるのでしょうか。聞いてみました。

心身ウェルネスセンター

本日お話を聞かせてくださったのは、湘南藤沢キャンパス保健管理センター心身ウェルネスセンター主任の藤井香さんです。

親や学校には報告する?

まず大前提ですが、相談に来ていただいた場合、守秘義務があるので学校や両親にすぐ報告するということはありません。心身ウェルネスセンターは学校の機関であると同時に、医療機関です。ですが例外的に、警察沙汰になっているとか、事故であるとか、相手がいなくなってしまっているとかいう場合は、報告することをお勧めします。ふたりで困っていて、両親とかにはいえなくて、学校にもいわれたら困る。そんな時も匿名での相談も受け付けていますので、まずは気軽に相談に来てください。

どんなアドバイスをするんですか?

ふたりがどうしたいかを、まず聞きます。産んで育てていきたいのか、やめたいのか。ふたりの希望にそうようにアドバイスします。たとえば、誰に、どういった手順で報告すれば、ふたりの希望にそった形になるのか。女の子の場合、産むとなったら休学しなくちゃいけないかもしれません。そういった場合は両親の支援も必要になります。たとえば学内でプロジェクトをしていたり、研究の途中である場合は、その先生方や関係者にも理解を得なくてはいけないません。ケースバイケースになると思いますが、ふたりの希望にそうように、アドバイスします。

学校側からの処置などはあるんですか?

たとえば学内カップルで妊娠したら停学になるとか、そういったことは一切ありません。妊娠しながら通っている人もたくさんいます。時期が合えば、女の子でも休学しなくてもいいかもしれません。そうしたら学校側は特に関係ありません。罰があるとかはないので、そういったことは気にせず相談に来て欲しいです。

こういった相談はありますか?

稀ではありますが、ゼロではないです。もしかしたらネットとか、電話での相談とか、そういうのの方が相談しやすいかもしれません。ですが心身ウェルネスセンターでも匿名での相談も受け付けますし、守秘義務もあります。学校で相談すると告げ口されそうとか思うかもしれないけど、そんなことはないです。

 もちろんそれ以前の、避妊の方法だったり、感染症の相談とか、それこそエイズにかかっているんじゃないかとか、そういった場合でも、気軽に相談に来て欲しいです。



 今回この突然のインタビューも快くうけてくださり、職員のみなさんの物腰をみても、とても相談しやすい雰囲気だと感じました。こういう問題を悶々と悩んでいると、行き詰っちゃったり、なにか悪い方向にいっちゃったりするかもしれません。最後に藤井さんは「やりたい勉強があったり、これから未来に向かっていくのにたいして、そういうことが人生の支障になってしまったりするのであれば、サポートする立場でいたいです」とおっしゃっていました。

 もちろんよくある話ではありませんが、もしそういう状況になったとき、思い悩むのではなく、まずここに相談しにいくといいかもしれません。その前にみんなも気をつけようね!