知る人ぞ知るSFC近辺の神社、浅間神社。Δ館とSFC中高の間に位置するこの神社はおよそ100年間、遠藤と縁があります。SFC CLIP編集部で初詣してきました。

いざお参り!

今回訪れた浅間神社は食堂から近くすぐに行くことができる場所にあります。

SFCの浅間神社地図

浅間神社の境内はこじんまりとした雰囲気。正面には社、左手に二つの石碑があります。参拝する際には鳥居をくぐってから「ニ拝ニ拍手一拝」の手順です。日ごろの感謝や願いを込めて参拝してみてはいかがでしょうか?

参拝の模様

浅間神社の由来

今回、編集部では神社に参拝するだけでなく、この神社の由来についても調べてみました。実際に藤沢の資料などにも記述が少ないため、境内の石碑が唯一の情報です。

 まず一つ目の、昭和十二年三月に書かれた石碑には浅間神社の誕生について書かれています。「明治三十年其ノ氏子トナル」との記述があり、明治三十年頃に遠藤地域で富士浅間神社への信仰が深まり、およそ100年以上前から浅間神社が始まったようです。この13年後、浅間神社は明治四十三年に御嶽神社に合祀され、隣の番地に移動してしまいました。

 石碑では、「社殿ノ腐朽セナルニヨリ再建ノ議起ルヤ御嶽神社総代ニヨリ元神社敷地ノ五四六四番地ノ地上権ヲ氏子一同ニ於テ譲受ケ再建奉還ス」と後半に続きます。社殿が老朽化し、再建の機会に浅間神社は元の場所に戻り、また独立した神社になったのです。

SFCの誕生と浅間神社

次の石碑は比較的新しく、平成三年四月に作られたもの。平成二年四月にSFCが開設された際、浅間神社がSFCに近かったものの、移設する事無く現在地に残ったと記されていました。義塾もこの際協力し、社殿を改修したそうです。

学問の神様として

SFCの誕生よりずっと前から遠藤を見守ってきた浅間神社、数々の歴史を乗り越えつつ、今も遠藤、そしてSFCを見守ってくれているはず。新たな石碑はこのように締めくくられています。

 「浅間神社は以前にも増して氏子の信仰を受けると共に学問の神様として発展することでしょう」