SFC CLIP編集部員が、湘南台の美味しいラーメン屋さんを巡ってレポートする「ラーメンCLIP」。7回目となる今回は「麺処田ぶし湘南台店」をレビューする。


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 麺処田ぶし湘南台店へのアクセスは、湘南台駅西口出入り口Bを出てすぐ、マクドナルドのある通りを真っ直ぐ進み、湘南台2丁目の交差点を右に曲がった先、十字路手前までゆくと看板が見えてくる。駅から歩いておよそ10分程度と、若干遠いのが難点だ。

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 営業時間は、11:00-23:00まで。ただし、ラストオーダーは22:45までなので注意。定休日はなく年中無休で開いているのがありがたい。
 店内はカウンター席だけでなくテーブル席も多く、複数人でも安心して入店できる。テーブルにはメニューがあり、席についてから選ぶことが出来る。決まったら店員を呼んで注文しよう。
 麺処田ぶしでは、麺の大盛りが無料で行えるので、お腹が空いているときはぜひ大盛りで注文されたい。
 今回レビューするラーメンは、本家田ぶしつけ麺(680円)、熟成醤油ラーメン(650円)、熟成醤油つけ麺(650円)、肉盛り味噌つけ麺(780円)の4つだ。

名物の貫禄ここに! 麺にこだわる田ぶしつけ麺


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 太めの麺は、ツルツルと口に入る。鰹節が練り込まれた麺は、弾力があり、食べごたえ満点。メンマも香ばしい風味で、シャキッとした食感が楽しめる。他のトッピングのネギや海苔も、麺と絡めて食べると味にアクセントが効き、飽きない味だ。
 麺に合うように作られたスープは、濃すぎることも薄すぎることもなく、ちょうどいい。また、スープに入った焦がしネギがこの味に強いインパクトを与えている。
 無料で大盛りにできるが、普通サイズでもボリュームは十分だ。つけ汁はだしで割ることもできるため、麺を食べた後も楽しめる。

豚骨の風味たっぷり! 熟成醤油ラーメン


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 白濁したスープに、器に立てかけるように添えられた海苔。一瞬家系ラーメンかと見まちがうような雰囲気だ。
 だが、味は全くの別物。豚骨の力強さの代わりに、クリーミーな味わいが口一杯に広がる。少し太めの麺に、トロッと乳化したスープが良く絡み、ベストマッチ。メンマも、箸休めとしてちょうど良い、優しい食感である。
 食べ応えはあるものの、しつこさは感じない、そんな印象的な一杯だ。

妥協無し! 熟成醤油つけ麺


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 一般的なつけ麺は、食べた後につけ汁を割り汁で割って飲むことができるが、田ぶしのつけ麺には初めからだし汁がついているので、麺を食べる時点から味の濃さを調整できる。熟成というだけあって少し濃い味付けなので、好みに合わせて調節できるのはうれしい。つけ汁は、丹念に取られた出汁と濃厚なしょう油がマッチしている。つけ汁の中には焦がしネギが入っていて、この焦がしネギの香ばしさが、風味を盛り立てている。
 トッピングはネギ、メンマ、チャーシューというシンプルなもの。その分つけ汁の味わいをじっくりと味わうことが出来るだろう。手の込んだつけ汁と割り汁の調和が見事な一品だ。

どっさり野菜の肉盛り味噌つけ麺


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 つけ麺は、麺の上にどっさりとのった茹で野菜と、スープに入った豚バラ肉が特徴だ。麺は鰹節粉を練り込んで作られた自家製中太で、つけ麺では珍しいストレート麺だ。
 つけ汁は豚骨出汁ベースの少し甘酸っぱい味噌味で、サラサラとしているため麺とは絡みにくいが、麺をどっぷりと浸して豚バラ肉と一緒に食べると程よく濃厚な味になる。
 最後はつけ汁まで飲めるように、豚骨ベースの割り汁がついてくる。しかし、元々バラ肉が入っているせいか、麺や野菜にたっぷりスープを絡めて食べているとスープがあまり残らない。最後に割スープを楽しみたい場合は、予めつけ汁を多めに注文するといいだろう。

 ラーメンCLIP第7回目となる今回は麺処田ぶしをレビューした。ラーメンCLIP、次なる一杯を求めてまたまだ続く……。