SFCからの帰り道、静かにお酒を嗜みたくなるような日はないだろうか? そんなときに扉を開けたくなるBarを紹介する、新連載「高橋の夜のBarめぐり」。第1回は、開店から25年目の湘南台の老舗、ArsNova(アルスノーバ)を紹介する。

東口に静かにたたずむ落ち着く空間


 アルスノーバは、湘南台駅東口の湘南台文化センター近くにある。湘南台公園に突き当たる中央通りから一つ逸れた通りは静かで、風情がある。緑色の張り出した窓枠が目印だ。今回は編集員の浅香と訪れた。

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 店内には長いカウンター席といくつかテーブル席が並び、懐かしさや温かさを感じさせる内装だ。落ち着いた明かりも相まって、緊張することなくゆっくりできる。

個性あふれるカクテル達を味わう


 ”ウイスキーをベースにしたカクテル”と注文した高橋の1杯目はバーボンバック。バーボンバックは、レモンジンジャエールとウイスキーの一種であるバーボンを組み合わせたカクテルだ。

バーボンバックバーボンバック


 ウイスキーベースとお願いしただけあって、レモンジンジャエールの飲みやすさでツンとはしないものの、ウイスキーらしい香りが口に残って心地よい。甘さだけでなく、お酒らしさが上品に残る。

 飲みやすいものと注文した浅香の1杯目はラズモーニ。淡い青色のグラデーションが綺麗なカクテルだ。グレープフルーツのリキュール「ラズール」に、グレープフルーツとトニックウォーターを合わせた一品。

ラズモーニラズモーニ


 グラスに口を近づけると、柑橘のフレッシュな香りが気分を高揚させる。爽やかな口当たりが印象的で、お酒に弱い浅香も無理なく飲むことができた。いかにもアルコールを感じさせるカクテルが苦手な方にもおすすめだ。

 高橋、3杯目はお酒の味が強めなショートカクテルを注文。頂いたのはジンとライムの組み合わせ、ギムレットだ。シェイカーから注がれたこのカクテルは、ジン特有の香りが強い。

ギムレットギムレット


 同じようにジンとライムを組み合わせたジンライムよりも甘さは少なく感じられ、ジンの味が強く感じられる。きりっとした飲み口とジンの味が好きな方にはたまらないだろう。逆に、アルコールが強いので、お酒に弱い人にはちょっと厳しいかもしれない。

親しみやすいマスターとの話も看板メニュー!?


 アルスノーバのマスター佐藤さんはとても親しみやすい方で、話にも自然と花が咲く。「バーに来るお客さんは、お酒が好きなこともあるし、人と話すのが好きなことも多いよ。1日働いた帰りに1杯楽しむ。それだけでなく、バーテンダーと話をすることで明日もがんばろうと思えることもあるんだよね」と、佐藤さん。マスターとの会話が楽しいのも、バーならではだ。

バーカウンター


 アルスノーバのバーとしての営業時間は、18:00-26:00(金、土は18:00-27:00)。定休日は第1,3日曜日だ。ランチも500円で営業しているそうなので、ぜひ昼間にも足を運んでみたい。
 学校帰りにふと立ち寄ってみてはいかがだろうか。そうそう、お約束だが、お酒は20歳になってから。そして、無理せずじっくり楽しみたい。