冬休みが近づき、地方の実家で年を越そうと考えているSFC生も多いでしょう。続く春休みに向けて旅行を計画する声も聞こえます。そんな帰省や旅行の長距離移動にJRを使う場合、学割が利用できます。今回の特捜CLIPは、JRの学割乗車券の購入に必要な学割証の発行・利用方法について紹介します。

α館の発行機で無料で発行できます


 学割証は証明書自動発行機(以下、発行機)にて無料で発行できます。塾生ならどのキャンパスの発行機でも発行できますが、今回はSFCでの場合を紹介します。

SFCで発行機が設置されている場所は、以下の表1に示した2箇所です。

設置場所 稼働時間
本館(α館)1階 事務室学事担当窓口前(2台)9:15-20:00(月-土)
看護医療学部校舎1階 学生生活掲示板横(1台)9:15-20:00(月-土)

表1: SFCの証明書自動発行機設置場所と稼働時間(※1)


 なお、土曜日は基本的に利用可能ですが、慶早戦や七夕祭、秋祭の開催日など、補講の行われない土曜日は例外的に利用出来ません。また、祝日および休校日、年度末も利用できません。直近では、冬季休業のため、27日(金)16:30-2014年1月6日(月)9:15の期間は利用できないので注意しましょう。(※1)なお、健康診断を受けていない場合は発行できません。

学生証を用意し、4桁の暗証番号を確認しておこう


 場所を確認したら、学生証を用意し、4桁の学生証暗証番号を確認しておきます。この暗証番号はSFC-SFSから[学事Web]→[学事Webシステム]にアクセスしたページで確認できます。

学割証1学事Webシステムページ



α館の発行機で学割証を発行してみた


学割証2学事があるα館へ


 それでは、α館の発行機で実際に学割証を発行してみましょう。

学割証3


 学事の窓口に向かって右側に発行機が2台あります。

学割証4


 2013年12月19日(木)現在、右側の発行機は故障中のため、左側の発行機のみが利用できます。

学割証5


 画面の指示に従って進めていきます。タッチパネルと音声案内付きなので、簡単に操作できます。

学割証6


 まず、[学割証発行]を選択します。

学割証7


 学生カード(学生証)を通すようにと指示があります。

学割証8


 右上にあるスキャナーに、学生証を向きに注意して下へと通します。

学割証9


 すると、暗証番号の入力を求められます。さきほど学事Webシステムで確認した4桁の暗証番号を入力します。入力が終わると次の画面に移ります。

学割証10


 次に、学割証の使用用途を選択します。みなさんの目的に合わせて選択してください。編集部員は帰省に利用するので[帰省]を選択しました。

学割証11


 発行部数を入力します。必要な枚数を入力し、[確認]をタッチします。

学割証12


 最後に、内容確認の画面が出ます。使用用途と発行部数に誤りがなければ、[確認]をタッチしましょう。

学割証13


 あとは自動的に印刷、発行されます。

学割証14


 学割証が発行されました!! 忘れずに取ってくださいね。

 以上、1分もかからずに発行することができました。いかがでしょうか、とても簡単ですね。有効期間は発行から3ヶ月間です。

 学事職員の方によると、やはり長期休業の前になると学割証の発行部数が多くなるとのこと。最近では三田祭休みに発行する人が多く見られました。今後は、春休みに向けて1月下旬からさらに利用者が増える見込みです。

片道101km以上のJR乗車券が2割引に


学割証15実際に発行した学割証


 発行した学割証には乗車区間と乗車券の種類を記入しておきます。その上で、JR各駅の「みどりの窓口」に提出することで2割引の学割運賃で乗車券を購入できます。購入時や検札時に学生証の提示を求められることがあるので常に携行してください。

 学割の対象となるのは片道101km以上の区間のJR乗車券です。参考までに、新横浜駅を起点にした場合、東海道新幹線で新富士駅までが117.4km、東海道新幹線・東北新幹線で宇都宮駅までが138.5kmです。地方に帰省する場合、ほとんどの学生が学割を利用することができるでしょう。

 また、割引されるのは乗車券の運賃のみで、新幹線などを利用する際に併せて必要な特急券、指定席券の運賃は割引されません。ちなみに、新横浜駅-新大阪駅を東海道新幹線で往復する場合、合計3,270円の割引になります。(2013年12月19日現在)

 往復乗車券であっても、1枚の学割証で購入することができます。ただし、乗車券には有効期間があり、注意が必要です。乗車駅と下車駅の間の距離によって片道乗車券の有効期間(以下の表2・※2)が異なります。往復乗車券の有効期間は片道乗車券の2倍です。このため、滞在期間によっては1枚の学割証で往復乗車券を購入することができない場合があります。実際、私も1週間程度滞在する予定なので、2枚の学割証でそれぞれ片道乗車券を1枚ずつ購入することになりました。


表2: 乗車券の有効期間(※2)
※1001km以上は200kmごとに1日加えます
200kmまで400kmまで600kmまで800kmまで1000kmまで
2日3日4日5日6日


 さらに、片道601km以上であれば、学割に併せて、1割引の往復割引(※3)も受けられます。この場合、乗車券の運賃から往復割引で1割引いた上に学割で2割引いた額で購入できるので、より経済的に移動できます。

学割証は目的を持って使おう


 学割証の正式名称は「学校学生生徒旅客運賃割引証」です。独立行政法人日本学生支援機構が文部科学省から業務移管を受けて学割証を配布しています。
 学割証は自由気ままに使ってもよいものなのでしょうか。同機構のWEBページ(※4・5)には以下のとおりに書かれています。


1 制度の趣旨
学割証は、割当枚数の範囲内で、学生・生徒個人の自由な権利として使用することを前提としたものではなく、修学上の経済的負担を軽減し、学校教育の振興に寄与することを目的としたものである。

2 使用目的の範囲
使用目的の範囲は、制度の趣旨に鑑み、学割証の発行は、原則として次の目的をもって旅行をする必要があると認められる場合に限る。
(1) 休暇、所用による帰省
(2) 実験実習並びに通信による教育を行う学校の面接授業及び試験などの正課の教育活動
(3) 学校が認めた特別教育活動又は体育・文化に関する正課外の教育活動
(4) 就職又は進学のための受験等
(5) 学校が修学上適当と認めた見学又は行事への参加
(6) 傷病の治療その他修学上支障となる問題の処理
(7) 保護者の旅行への随行



 ご覧のとおり、学生個人の自由な権利として受けられる割引ではなく、学校教育振興の一環として学生の経済的負担の軽減を目的としています。学事職員の方によると学生1人あたりの発行枚数の制限はないとのことでしたが、利用する際は確固たる目的を持って発行しましょう。

 いかがでしたでしょうか。SFCでの学割証の発行とその使用方法について紹介しました。読者の皆様のお役に立てれば幸いです。JRで長距離移動する際は、ぜひ学割証を利用しましょう。
(引用元)