知られているようで知られていないSFC-IVについてお届けする「IVってなんの略?」。

今回は、昨年12月21日(水)にSFC-IV主催で行われた勉強会「やりたいことを仕事にしよう。」をレポートする。湘南でベンチャー企業を経営する2人の起業家が登壇し、起業に興味のある学生に自身の経験や会社を経営するためのコツなどをシェアした。

リスクを恐れすぎず、チャレンジし続けよう! 髙橋勇さん

株式会社フォーエムで代表取締役社長を務める髙橋勇さん。2009年に株式会社フォーエムを起業し、メディアの収益化を助けるための広告運用やコンサルティングをしている。創業8年目の現在はGoogleのサイト運営者向け認定パートナーにも選ばれるほどの実績を残している。

フォーエムの業績を説明する髙橋さん

フォーエムの業績を説明する髙橋さん

そんなフォーエムだが、過去には大きな失敗もあった。IT業界に蔓延する空気に染まり、利益を出すことしか考えない経営をした結果、創業3年目時点で多くの社員が辞めてしまった。その時の反省から、髙橋さんは3年目に経営理念を初めて設定した。フォーエムに関わる人の精神面と経済面の支援をすべく、慈善活動などに関しても積極的になったという。

そうした苦い経験もしてきた髙橋さんだが、リスクを考えすぎずにチャレンジし続けることの大切さを強調した。「大企業神話というのはとっくの昔に崩壊していて、いまの時代、リスクを取らない方がリスクになる」と語る髙橋さん。現在は、経済の疲弊や将来的な不安によって、若者が必要以上にリスクを心配するようになっていると分析する。「独立して失敗しても死ぬわけではありません。ですが、何かしらチャレンジするとなると、リスクは少なからず伴う」と説明し、リスクを正確に認識することの重要性を説いた。

勝負するなら必ず勝つビジネスプランを 真弓幸久さん

「日本の過疎をなくす」をテーマに求人の効率化を図る合同会社マーチオークシー。真弓幸久さんはその代表を務めている。真弓さんは日本の採用の現状を紹介し、周りの人とは違った方法で勝つことの重要性を強調した。

現在の日本は、少子化の影響で就活生の人口も減少している。それに伴い、少ない人材を各社で奪い合う形で採用競争が激化し、企業が人を雇うためのコストが上昇している。このコスト増により大半の企業は採用難に直面し、今後数年の間に数社の大企業は倒産する可能性すらあるという。

採用率は、実は募集をかけるサイトによって異なる結果が出る。いわゆる就活サイトからの応募よりも、自社コーポレートサイト経由の応募の方が高い確率で採用につながるのだ。マーチオークシーでは、採用の効率化を進めるためコーポレートサイトへの集客から採用までの一連の流れを管理する補助を行っている。

勝つことの重要性を訴える真弓さん

勝つことの重要性を訴える真弓さん

そんな会社を経営する真弓さんは、必ず勝つビジネスプランを考えることが重要だという。「よく少年漫画などで『俺はチャレンジする!』みたいな台詞を見かけますが、そういう時はだいたい勝つ確率が1%でも勝っちゃうんですよ。でもビジネスの世界ではそんなことは絶対にないです。大学受験に喩えると、慶應に入るには300日ぐらい勉強しないといけないのに、3日の勉強で試験に挑むようなものです」と断言する真弓さん。

実際に、マーチオークシーは日本の採用データや海外の採用事情を参考にして成功する確率が非常に高い状況を作り出したという。ビジネスプランを考える段階から、常に周りの情報に目をやりつつも他人のやっていないことを模索し、自分に有利な状況を作り出すことの重要性を語った。

今回は2人の起業家が登壇し、それぞれ違った角度から起業する上で重要なことを語った。リスクを正しく把握するためには、周囲の情報に気を配り、自分のプランを綿密に練り直す必要があることを気づかせてくれた。

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