地域と社会(欧州・CIS)では6月に2つの講演会があります。渋谷謙次郎先生と六鹿茂夫先生の講演が行われます。参加者の制限をしませんので、ぜひふるってご参加ください。


地域と社会(欧州・CIS)では6月に二つの講演会があります。
参加者の制限をしませんので、ぜひふるってご参加ください。
以下概要と予定です。水曜日2限:地域と社会(欧州・CIS)
1.渋谷謙次郎先生講演会
-ヨーロッパとアジアの間のロシア-
日時:6月9日(水)11:10-12:40
場所:E11
参加制限なし
講演要旨:
ロシアのアイデンティティの模索は、古くから欧州とアジアのはざまで揺れてきた。19世紀の西欧派とスラブ派の論争が比較的有名であるが、ロシア革命を実行したレーニンやトロツキーは、知性においては西欧的であり、他方スターリンは、自らをアジア人とみなしていた。思想的には、「ユーラシア主義」というような独自の道を模索する考えもソ連時代からあり、こうした論争は今も続いている。これらの諸問題を通して、ロシアを理解するいくつかの手がかりを検討したい。
渋谷謙次郎先生紹介
神戸大学大学院法学研究科教授
主要研究テーマ:現代ロシア法の諸問題
著作:編著『欧州諸国の言語法̶欧州統合と多言語主義』、2005、三元社
共著『言語権の理論と実践』、2007、三元社
2.六鹿茂夫先生講演会
-黒海国際関係-
日時:6月16日(水) 11:10-12:40
場所:E11
参加制限なし
講演要旨:
2008年夏に起きたグルジア‐ロシア戦争に象徴されるように、近年黒海地域をめぐる国際政治の動きが慌ただしい。なぜ、黒海地域が広域ヨーロッパ国際政治における一つの焦点として、にわかに浮上してきたのであろうか。 また、黒海地域の国際政治構造とは如何なる特徴を有しているのであろうか。かかるテーマを中心に黒海地域の国際政治について概観するとともに、日本外交の在り方についても考えてみたい。
六鹿茂夫先生紹介
静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授
専門:国際政治学、黒海国際関係、ルーマニア・モルドヴァ研究。
著書:編書『ルーマニアを知るための60章』、2007、明石書店
共著『国際関係学への招待』、 2003、三恵社
水曜日2限:地域と社会(欧州・CIS)
担当教員:廣瀬 陽子