『KEIO SFC JOURNAL』Vol.15 No.2 投稿原稿募集(特集編集委員: 神保 謙)
 湘南藤沢学会では、SFCにおける学術研究の成果を発表する学術論文誌『KEIO SFC JOURNAL』を刊行しております。今回、Vol.15 No.2(2016年3月発行予定)として、「新しい安全保障論の展開」という特集テーマで、論文を募集します。なお、自由論題への投稿につきましても、下記要領で常時受け付けしておりますので、ぜひご投稿ください。

・特集号テーマ:「新しい安全保障論の展開」

・特集号の概要:
 安全保障論の中核的な課題は時代と共に変遷します。10年前(2005年頃)の世界は米国の圧倒的パワーの下で、アフガニスタン・イラクへの介入と国際的な対テロリズムへの政策協調こそが、安全保障論の中心的課題でした<米単極論と非対称的安全保障論の台頭>。
 しかしながら、国際的なパワーシフトによって米国の単極構造は瓦解し、先進国と新興国が依存・拮抗しあう複合体としての国際システムに焦点が移行しました<パワートランジション論と勢力均衡論への再回帰>。しかし非対称型の脅威は低下したわけではなく、2000年代の米介入後の中東秩序は混乱を極め、ISの台頭やアルカイダのフランチャイズ組織が息を吹き返しています。
 私たちは10年前に安全保障と地域ガバナンスを観ていたレンズを再び掛け替える時期に来ています。(1)米国中心のパワーと秩序から、多元的パワーによる混乱と均衡の分析へ、(2)伝統的な抑止力から多元的なアクセス阻止と拒否力へ、(3)軍事力を形成するレガシー兵器からハイテク・宇宙・サイバー領域へ、(4)民主主義と市場経済によるリベラル秩序論と国家資本主義(北京コンセンサスなど)の相克へ、(5)海洋・サイバーなどのコモンズと法の支配の再定義へ。こうした2010年代~20年代に向けた安全保障論の新しい課題に、この特集では正面から取り組んでいきたいと思います。

  1. 募集する原稿の種類
    研究論文、研究ノート、書評論文、書評・学会動向
    原稿をご提出する際、種類を明示してください。

  2. 執筆要領
    原稿を投稿される方は、「執筆要領」に従い、ご執筆ください。

  3. 原稿締切および提出方法
    原稿締切日: 2015年7月30日(木) 16:00

提出方法: 電子的な原稿とそのハードコピー、記載事項記入用紙を湘南藤沢学会事務局へご提出ください。
電子版提出先:
E-Mail:[email protected](湘南藤沢学会事務局)宛に「原稿(MS-Word)」と「記載事項記入用紙」を上記アドレスまで送付してください。
ハードコピー提出先:
大学院棟1F(タウ14)、湘南藤沢学会事務局までご提出ください。
ハードコピーは5部ご提出ください。(サイズはA4判、うち4部は著者名、所属名、職位を伏せた原稿をご用意ください。)
記載事項用紙はこちらからダウンロードできます。

  1. 投稿資格
    筆頭執筆者となる資格を有するものは、以下のとおりです。

・湘南藤沢学会正会員
政策・メディア研究科・総合政策学部・環境情報学部の教授・准教授・専任講師、看護医療学部、健康マネジメント研究科の教授・准教授・専任講師・助教(有期)※
※看護医療学部の助教(有期)の方は、全員学会へ入会されており、学会費の徴収も専任教員(教授・准教授・専任講師)同様に手続きをしております。
※政策・メディア研究科・総合政策学部・環境情報学部の有期契約教員(客員教員・特別招聘教員・教員(有期)・訪問教員(招聘)・講師(非常勤)・特任教員)、チェアシップ教授の方は、学会費を納めなければ投稿できませんので、予めご了承ください。
・SFC全学部生、政策・メディア研究科在籍者、健康マネジメント研究科在籍者
・その他学会費を納めた者または編集委員会が執筆を依頼した者など

  1. 査読について
    『KEIO SFC JOURNAL』の原稿の種類は、研究論文、研究ノート、書評論文、書評・学会動向があります。

()『KEIO SFC JOURNAL』に掲載される研究論文は、査読付き論文です。
投稿された研究論文は全て3名の査読者で査読し、原則として、内部の筆頭査読者(チーフレフリー)、2名の外部査読者で行います。
なお、審査を経て採録となった研究論文の場合、政策・メディア研究科博士課程学位授与の要件として認められます。
()研究ノートおよび書評論文は、2名の査読者で査読し、原則として、内部の査読者(チーフレフリー)、1名の外部査読者で行います。
(
)書評・学会動向は、1名の内部査読者で査読を行います。

  1. 著作権について
    湘南藤沢学会が発行する出版物につき、審査委員会より出版が認められた場合は、以下の事項を了承したものとみなす。
    (1)著者は湘南藤沢学会(以下「学会」)が発行するモノグラフ、雑誌その他の刊行物に掲載された論文等の著作権を学会に委託し、学会が論文等の編集著作権および出版権を保有する。
    (2)(1)に基づき、学会は著者の論文等を原文のままの形において印刷物または電子媒体により再出版または再配布する権利を保有する。なお、電子媒体による再配布とは、湘南藤沢学会ホームページならびに慶應義塾大学の運用するWebサイトやデータベースへも登録し公開すること等を意味する。
    (3)著者は、論文等を他の印刷物または電子媒体に転載する場合は、学会にその旨、通知する。
    (4)著者の論文等を要約して印刷物または電子媒体により再出版または再配布する場合は、原則として学会は著者から事前の同意を得るものとする。
    ※刊行規程第5条により、採録原稿は湘南藤沢学会ホームページならびに慶應義塾大学の運用するWebサイトやデータベースへも登録し公開いたします。

  2. その他・注意事項
    投稿される原稿は、未投稿のものとします。なお、他雑誌への並行投稿は認められません。

以上