善行雑学大学より、第196回講座のご案内です。

日時: 9月20日(日) 14:00-16:00
会場: 善行公民館ホール
テーマ: 「吉田松陰の青春 3月27日夜記を読む」
講師: 伊藤一美氏(鎌倉考古学研究所理事)
主催: 善行雑学大学
後援: 藤沢市教育委員会

欧米列強の食指はすでに日本をターゲットにし始めた。「サムライの国」はどうあるべきか。幕府と諸藩は慌てはじめた。長州の吉田松陰は、覚悟を決めた。安政元年3月27日夜、下田沖のアメリカ艦隊に密航しようとする。英語も話せず、当時の社会情勢も十分に把握していない彼らの行為を、松陰自身が遺した手記から考えてみたい。「国難」に直面した日本人がどのようにそれを解決しようとしたのか。現代に生きる日本人にとっても過去の事とは思えない。松陰の受け止めた、当時の「危機管理」とその行動を垣間見ていこう。
 また、江戸で勉学に励む若き松陰の姿をその手紙から見てみたい。2歳違いの兄梅太郎に宛てた嘉永4年4月21日付けの消息(松陰書簡集第6号)は、江戸に出て来た松陰が憤然として世間を見ている姿が見える。各藩から派遣されてくる書生たちは役にも立たぬ学問にふけり、俗物と交わるだけで、益もないと述べている。初期の思いがそのまま彼の行動の根底を規定していたのかもしれない。松陰の行動力を考えさせる手紙の一つである。

【お問合わせ先】

宮田英夫
TEL: 0466-82-0517
※会員以外の一般の方は資料代他として500円が必要となります。

《次回 第197回講座のご案内》

日時: 10月18日(日) 14:00-16:00
会場: 善行公民館ホール
テーマ: 「空撮写真で見る関東大震災と東海道線」 
講師: 蟹江康光氏(あーすコンサル代表、理学博士)

※善行雑学大学会員募集中! いつでも会員になれます。(年齢、性別、住居地不問)