長崎が56回目の「原爆の日」を迎えた9日(木)、Θ館で藤沢市などが主催する「長崎と結ぶ小中学生のためのマルチメディア平和学習フォーラム」が行われ、市内の小中学生ら約180人が参加した。藤沢市の平和学習事業の一環として行われたもので、今年で5年目。藤沢市の依頼で、SFCの福利厚生団体「音像工房」が映像・音響・司会などのプロデュースを行った。


 Θ館と長崎原爆資料館をテレビ会議システムで結び、山本捷雄(かつお)藤沢市長と熊坂賢次環境情報学部長の挨拶に続いて、藤沢市から長崎市に派遣された小中学生24人が、浦上天主堂の被爆状況など、現地で原爆について見聞きしたことを発表した。   
 続いて、13歳の時に爆心地から850メートルの地点で被爆した吉田勝二さん(69)が、250インチの大画面を通して、約45分間にわたって自らの体験を生々しく語り、原爆の恐ろしさを訴えた。