SFC内で盗難事件が多発している。その件数は事務室に提出された盗難届によると、2001年度は52件、2000年度は37件にのぼる。発生場所を見ると2002年度は体育館33件が半数を超え、クラブハウス棟5件、λ教室5件が続く。盗まれたものの内訳は、財布16件、ラップトップコンピュータ12件、その他洋服、靴、時計など身の回りの物、バイクなど様々だ。SFCでは、学生がラップトップを携帯しているだけに、他大学よりも盗難件数が多いこともあり事務室では対応に悩まされている。


 実際に盗難が起こっている状況というのは他人から判別がしづらく、その為これだけの盗難が起こっても、未だ加害者を見つけることが出来た試しは無い。外部の侵入を避けるため、セキュリティを高め厳しくしたいという意見もある。具体的には入り口に監視カメラを設置したり、更衣室でも学生証で認証をつけるなどのアイデアも出ているが、「プライバシー侵害になる」など反対意見もあり、実現せず現在に至っている。非常に対策を講じること難しい現段階では、主要な対策は体育館に新たに設置された「鍵つきロッカー」くらいだと言える。(鍵つきロッカーについては、第2回で特集予定。)
 SFC CLIPでは、このような状況を取材し報道することによって学生の問題意識を高め注意を促すことを目的として、今週から4回に分けて盗難事件に関する特集を行う。