6月29日(土)θ館にて、「戦後日本外交論(旧政治システム論、草野厚教授担当)」のプレゼンテーションが行われ、15の班が、約1ヶ月半にわたるグループワーク(グルワ)の成果を発表した。発表後は、橋本五郎氏(読売新聞編集委員)ら5人の審査員による講評が行われた。


そのプレゼンの2日前、SFC CLIP取材班は、プレゼンに向けてエグリ中のグルワの取材を行った。SFCの名物授業のひとつに数えられる「戦日」こと、「戦後日本外交論」。そのグルワの実態はいかなるものだろうか?
 SFC生の間では「戦日=エグイ」というのが、一般的なイメージだが、それぞれの班によってさまざまなようだ。グルワの頻度は、「毎日」・「週3」という意見があった。エグさのバロメーターのひとつに残留の回数があげられると思うが、これも班によって、0回~3回までとばらばらだった。「エグイですか」という質問に対しても、「普通」という意見から「エグエグ」という意見まであった。気になる残留の効率についてだが、これも「効率は低い」という意見から、「逆にみんなで集まって気分が高まり、効率はいい」という意見までさまざまだった。
 そして、「グルワのいいところ」というと、もちろん、自分たちが調べている分野についていろいろ知ることができるということがあるが、それよりも人間関係、グループの運営の仕方について学ぶ面が大きいとのことだった。具体的には、「自分の意見を主張することの大切さを知った」・「忍耐力がついた」・「他人の意見を聞き、自分の視野が広がる」・「グループとしての議論の進め方、役割分担、モチベーションの維持等、どううまく班を動かしていくかという事を学んでいる」というような意見があった。また、「友達がたくさんできる」という意見は、すべての班に共通だった。班によっては、誕生会を開いたりして、かなり仲のいい班もあり、今後も集まったりすることもあるようだ。
 では、逆に「グルワの悪いところ」はどうであろうか?タイムリーな話題として、「W杯が見れない」という意見があったが、主な意見としては、「時間が取られる」・「生活のリズムが崩れる」等、(つまりはエグイ!?)があった。
 また、草野教授の授業については、つまらないという意見が多かった。授業には改善の余地がありそうだ。
 このグルワの取材を通して、それぞれのグルワ、グルワで「エグさ」・「雰囲気」などさまざまであり、班員ひとりひとりの積極的参加と努力が大事だと感じた。
▼6月27日「戦日」グルワ密着レポート

終バスの時間も過ぎた23時45分、SFC CLIPの取材班はグルワの様子を取材すべく、まだ明かりが灯る各教室へと向かった。
まず初めに回ったのがラウンジにいたグループ。取材依頼をしようとすると「マジでヤバイんで」ということで取材を拒否される。

↑殺伐としたラウンジのグループ
いきなり出鼻をくじかれた取材班は、気を取り直してλにいたグループを覗いてみた。こちらは先ほどとはうってかわって本番に向けてのリハーサルをしていた。

↑λ棟にいたグループの様子 リハーサル中
次はεの研究棟にいたグループを外から撮影。真剣にやっている様子が伝わってくる。

↑εの研究棟にいたグループ
次にι棟にいたグループの教室を訪れた。取材を開始してしばらくたつと、取材班にプレゼンの聞き役になってくれないかと頼まれる。プレゼンの出来はまぁまぁと言ったところ。そのリハーサルの後、メンバーの一部が黒板に落書きをし始める始末。このグループはどのグループと比較しても一番余裕の印象だった。

↑ι棟にいたグループ 本当に余裕なの?
最後に回ったのがεにいたグループ。現在は最終調整中で、未明にリハーサルをするということだ。

↑ε棟にいたグループ 最終調整中という状況