2日(火)5限θ館で、人気ロックバンド「くるり」のボーカル&ギターの岸田繁氏が佐々木敦講師の授業である「ポップメディア史」に、ゲスト講師として招かれた。講演では、岸田氏がCDを持参。それを佐々木敦講師と共に聴き、各曲についてコメントした。持参したCDは、音響・エレクトロニカに始まりギターロック、民俗音楽、ヒップホップと多岐に渡り、岸田氏の音楽知識の幅広さが垣間見られた。


 岸田氏は曲によってリズム、ギターなどモチーフを変えつつも、終始「純音楽」をテーマに話を進めた。最近の音楽を「逃げている」ものが多いと評し、生活習慣に根差した音楽の重要性を淡々と、しかし真摯に語った。一方で、「僕にとってギターとは、最近痰の色が変わった、みたいなカッチリしてないボヤけた部分を表すことの出来る楽器」とコメントし、場内を沸かせるユーモアも見せた。
《プロフィール紹介》
 【岸田 繁(きしだ・しげる)氏】
 1976年生まれ、1996年立命館大学在学中に佐藤征史・森信行と共にロックバンドくるりを結成。インディーズで2枚の音源をリリースした後、98年ビクタースピードスターレーベルよりマキシシングル「東京」でメジャーデビュー。現在に至るまでシングル10作品、アルバム4作品をリリースしている。また全国ツアーをはじめ、野外フェスティバルにも多数出演している