20日(土)、千葉県市川市の千葉商科大学において、「政策サマーキャンプ 2002-政策系スクールが拓くフロンティア:ポリシーリテラシーを問う」が行われた。これは、竹中平蔵氏が代表(現在休任中)を務める政策分析ネットワークの年次教育カンファレンスで、3回目を迎えた今回は、SFC関係者も多数参加し、政策学部・大学院で行われる教育活動について、ワークショップやシンポジウムが行われた。


 プログラムの最後ではメインシンポジウムが開催され、SFCと関係が深い人では、初代総合政策学部長である加藤寛・千葉商科大学学長、阿川尚之・総合政策学部教授らが参加し、政策系学部での教育のあり方や社会的役割について、それぞれの意見が交わされた。
 議論の中では、公共政策を考える場合だけでなく、個人の行動規範の形成にも重要な意味を持つ「ポリシーリテラシー」の必要性が強調された。最後は、シンポジウムのコーディネータ役を務めた井関利明・千葉商科大学政策情報学部長(元SFC総合政策学部長)が、「時代に文脈をつくりだすことこそ政策学の役割であり、我々がこれからの社会を創造していきましょう」と力強く語り、ディスカッションをまとめた。
 参加したSFC生からは、「政策系学部の先駆けであるSFCの今後の方向性を考えさせられた」といった声が感想として多く聞かれた。