10月に行われる神奈川8区の衆院補欠選挙で、政策・メディア研究科特別研究助手、折田明子氏が民主党候補として擁立されることが内定した。


 民主党神奈川県連は、この補選を巡って4月上旬に一度党本部に別の候補者を新人候補として公認申請を行ったが、「議論が不十分」と再考を促されていた。その後衆院選で初めて公募方式が実施され、応募者十二人の中から書類選考、面接、討論会を経て研究者としての幅広い識見が期待され、折田氏が選ばれた。
 折田氏は94年に総合政策学部に入学。2000年に政策・メディア研究科修士課程を修了後、IBM勤務、SFC研究所訪問研究員を経て現職に至る。インターネット政策やグローバル・ガヴァナンスを専門分野としており、2000年には政府のIT戦略本部委員を務める村井純・環境情報学部教授の随行員として、e-Japan戦略策定にかかわった経歴がある。
 公募候補の討論会では、その経験と知識を活かし、現在のIT政策の見直しを主張した。さらに自身がWEB上で事実婚の経験を公開、議論を重ね署名運動も行っていることから、政治へ市民の声を反映させる仕組みの必要性を訴えた。
 神奈川8区では、民主党以外に共産党が同党県委員会役員の宗田裕之氏(43)の擁立を決めており、自民党県連も近く候補者を公募する予定となっている。