21日(木)-24日(日)に行われる三田祭の催しの一環として、21日(木)にメディアコムゼミナール委員会主催の三田祭トークイベント2002が行われた。テーマは、「テレビは政治を伝えているか」。イベントではゲストとして、フジテレビ系朝の情報番組「とくダネ!」のキャスター・小倉智昭氏、草野厚総合政策学部教授、自民党代議士・平沢勝榮氏が出演した。


 会場は三田キャンパス西校舎ホールにて、14:00-16:00まで行われた。主催者によると来場者は約750人、学生からお年寄りまで様々な来場者が熱心に耳を傾けた。
 三田祭では、他にも21日(木)には、歌手の相川七瀬さんによるライブが、22日(金)には、民主党党首・鳩山由紀夫氏、防衛庁長官・石破茂氏、日本国際研究所理事長・小和田恒氏らによる講演が行なわれた。
 なお、23日(土)の14:00から三田キャンパスで行われる内閣府主催のタウンミーティングの様子が「めでぃすた慶應」によりインターネット経由でライブ配信される予定。
 イベントの構成は、3つのテーマにつき最初に学生が発表、その後ゲストの3人が議論という形式で行われた。そのテーマは、「ワイドショーの伝える政治~その危険性と可能性~」、「テレポリティクス時代の政治家~センセイは本当に『おいしい』のか~」、「テレポリティクス時代の視聴者~『観客』のままでいられるのか~」。コーディネーターは、大石裕法学部教授が行なった。
 イベントの中で、小倉さんは、「『とくダネ!』は、ワイドショーではない。ワイドショーだったらやっていない。『とくダネ!』はいちばん分かりやすいニュース番組だと自負している」とコメント。草野厚教授が、「新聞1部は新書1冊分の内容がある。テレビは時間などの制約により、情報量は限られている」とコメントすると、小倉さんは、「テレビは、映像により一目瞭然で分かることがある。必ずしも、情報量が少ないとは言えない」と反論。一方、平沢議員は、学生のプレゼンにおいてワイドショーばかりが問題だとされていることから「自民党内ではニュース番組にも批判がある。国民が見抜く目を持つことが大事」とコメントした。
 会場はときに拍手や笑いがおきた。最後の10分は質問の時間となり、3人の来場者が質問をした。