情報処理振興協会(以下IPA)が主催するソフトウェア開発支援事業の1つである平成15年度未踏ソフトウェア創造事業「未踏ユース」に、奥出直人研究室所属プロジェクトが採択された。


 IPAでは、個人又は複数を対象とした独創的なソフトウェア技術や事業アイディアを公募しその開発を支援する制度「未踏ソフトウェア創造事業」を2000年度より実施。「未踏ユース」はその一環として、多くの若手開発者にも機会を与えることを目的に2002度より行われている。昨年度は、山田育矢さん(環4)を中心としたSFCの学生によるプロジェクト「プライベートIP端末同士を含めたセキュアなP2P型通信の研究」が採択された。
 今年度採択された奥出研究室のプロジェクトのテーマは、「"つながる"音楽再生ソフト『VACUUN!』の開発」。プロジェクトの目的は、曲を通じての人とのコミュニケーションを可能にし、曲へのさらなる興味を促進、新しい曲との出会いも生み出していけるような音楽再生ソフトの開発である。
 「未踏ユース」に採択されたプロジェクトには、開発支援金として300万円が与えられる。
 今回の採択について、開発者代表である和田裕介さん(環4)はSFC CLIPの取材に対し、「今まで授業や研究会などでいろいろなコンテンツ、アプリケーションを作ってきて世の中に認められたのはこれが初めてです。僕らの『こんなのあったら楽しいな、そうだ、作っちゃえ!』といった乗りが評価されたことも含め非常に嬉しく思います。この採択決定は大きいけれど、まだ第一歩。よりよく、より楽しい物が完成し、みなさんに楽しんでもらえるように努力したいと思いま
す」と回答を寄せた。