既報の通り、慶應義塾大学が湘南藤沢キャンパスにおいて大学発ベンチャーを推進していく体制整備を開始したことに関連し、牧兼充SFC IncubationVillage研究コンソーシアム推進委員兼事務局長にお話を伺った。


 まずこの事業を行うにあたって設置される施設は、湘南藤沢キャンパス周辺となっており、いくつか候補があがっているが具体的には明かせないとした。また施設に入居する団体だが、現在審査プロセスの中で候補者リストを出しているほか、SFC教員、卒業生、学生を中心に入居したいという声が既に上がっているという。
 また、事業を推進するに当たって、熊坂賢次環境情報学部長を委員長とするSFCインキュベーション委員会を設置するが、既存のSFCインキュベーション委員会との相違として、前者は大学内において本事業の推進の責任を持つ公式な組織であり、SIVはその業務の一部を担うようになるという。
 最後に、「SIVの活動を始めた3年前から、SFCにおけるインキュベーション施設建築の可能性を検討してきました。水面下で準備を進めてきたこの活動がここに来て漸く表に出せるようになり、感慨深く思っています。このインキュベーション施設を中核として、今後SFCにおけるベンチャー支援施策は後大きく進むかと思います。このインキュベーション施設をより効果的に活用するためには、産学官連携のインキュベーションシステム創成が重要となりますが、その役割はSIV研究コンソーシアムが担います。今後ともより多くの皆様のご協力が必要となりますので、よろしくお願いいたします」とコメントした。