1月28日(水)、慶應義塾大学では初となる「組織対組織」の包括的な産学連携協定が、株式会社日立製作所との間で結ばれた。
 これまでは、村井純環境情報学部教授による「IPv6」や徳田英幸政策・メディア研究科委員長らによる「やおよろずプロジェクト」など、大学と企業研究者とが個別に提携して行うプロジェクトが進められてきた。今後、大学と企業が組織的なつながりを持つことで、より活発な人・技術・情報の交流が見込まれる。
 また、慶應義塾の研究者・大学院生と日立の研究者・事業推進者とが集まる「交流サロン(仮称)」の設置も検討されており、広くさまざまな学生の参加も可能となりそうだ。
 SFCでは、2003年の10月にSFCインキュベーション委員会が設置され、地域と企業と大学の連携事業が計画されている。今回、日立と慶應義塾大学との協定が結ばれたことにより、産学および地域の連携が一層活性化するであろうと期待されている。
 次号のSFC CLIPでは、この協定に関する詳細な情報をお届けする。