初めて顔文字を使った日本人は冨田勝教授ではなかった!?
2002年9月4日付けで、初めて顔文字を使った日本人は冨田勝環境情報学部教授であったと報じたが、その後、京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センターの安岡孝一氏の独自の調査で、冨田教授が初めて顔文字を使ったとされる1982年9月22日の電子掲示板への投稿以前にも、顔文字を使った日本人が居た可能性があることが明らかになった。
安岡氏の調査によると、日本のコンピュータに限定しても、1971年1月に国立国会図書館で使われはじめたNDL-70というメインフレーム用の文字コードには「顔の形をした文字」が含まれているという。また、その後の1978年12月に発売されたSHARP MZ-80Kというパソコンにも「顔の形をした文字」が組み込まれており、これらの点を考慮しても「1982年以前に日本人が顔文字を全く使っていなかったとは考えにくい」という。
- 関連記事:はじめて顔文字を使った日本人は冨田勝・環境情報学部教授(2002年9月20日)
- COOL ONLINE:MZ-80Kの「顔の形をした文字」
“初めて顔文字を使った日本人は冨田勝教授ではなかった!?” への2件のフィードバック
一応反論いたします。 :-)
文字コードの中に「顔の形をした文字」があったからといって、それはいわゆる「顔文字」とは意味が違います。
ここでいう「顔文字」とは、「通常の文字を工夫して組み合わせて顔の表情を表現する文化」を言うのだと思います。
では、私の方も補足を。;)
私の方も、19世紀のタイプライタ時代に「通常の文字を工夫して組み合わせて顔の表情を表現する文化」が既に存在した可能性を、メールで指摘いたしました。ところが、どういう訳かその部分は記事では紹介されず、「顔の形をした文字」の方だけが強調される記事になってしまっております。
よければ、↓のURLもごらんいただき、またCOMMENTいただけますと幸いです。
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/emoticon.html