SFCの政策・メディア研究科博士取得第1号の一人である、土屋大洋(もとひろ)氏が1日付けの人事で、総合政策学部助教授に就任した。このほか、同じく博士取得第1号の一人である、福田亮子氏も環境情報学部専任講師に1日、就任した。


 SFCでは、既に多くの卒業生が教員となっているが、これに関しては、次号以降まとめてお伝えする。
 
 土屋助教授の専門分野は国際政治学および情報社会論。1994年に慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、1999年3月に政策・メディア研究科後期博士課程を修了し、政策系では初めての博士取得者となった。博士論文のタイトルは「情報通信分野における国家モデルに基づいた情報化政策に関する研究ガバメントの限界とガバナンスの可能性」。前職は国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教授・主任研究員。
 今回の就任に関して、土屋助教授はSFC CLIPの取材に対して「急に決まったことなので、少しとまどっていますが、母校に戻ってきて新しいことにチャレンジできるのはうれしいことです」と語った。
 また、「どのような研究プロジェクトを行う予定か」という質問に対し、「『Geeks and Wonks』みたいなことをやれたらいいですね。ギークはいわばオタクの蔑称から尊称になったような言葉です。ワンクはガリ勉野郎みたいな意味が転じて「ポリシー・ワンク」というと政策通という意味になったりします。IT政策を見ていると、ギークのテクノロジストとワンクの官僚との間のギャップが大きくてうまく回っていないことがあります。それを解決するにはどうしたらいいかと考えるという研究プロジェクトは、SFCらしいものになるのではないかと思います」とコメントした。