看護医療学部に新しい大学院が誕生することがわかった。新大学院の名称は「健康マネジメント研究科」。看護医療学部1期生の卒業にあわせて2005年4月に開設される予定。現在文部科学省へ設置認可申請中とのことだ。各学年40名を受け入れてゆく予定で、修了者には「健康マネジメント学」「看護学」の修士号が授与される。


 健康マネジメント研究科には、保健・医療・福祉・スポーツなどの分野で領域横断的な研究を目指し、看護学・医療マネジメント・スポーツマネジメントの、3つの専修が設置される予定。それぞれ「看護ケアの実践、開発、構築の場」「ヘルスケア事業の運営・創造並びに保健、医療、福祉のシステム設計の場」「従来の医療サービスの枠組みを超えたスポーツビジネス・健康増進の活動の場」となることを目標にする。
 この研究科の特徴の1つとして「導入科目」の設置が挙げられる。医療系の学部卒業者や医療従事者は、社会科学系の知識、非医療系の学部出身者には医療分野領域についての知識、といったように、入学者のバックグラウンドに応じて不足する領域の基礎的知識を補うことができる。看護医療学部の教授陣だけでなく、総合・環境両学部の様々なジャンルの教授も授業を受け持つ予定となっている。
 入学試験や、カリキュラムなどについての詳しい情報は、今後、決定次第徐々に公開されていく予定とのことだ。
 新大学院開設準備室の渡部淳さんは「4年間一緒にやってきて、SFCの良い面の影響を今まで沢山受けてきた。新しい大学院もSFCの中に作ることでさらに学部も一緒に良い学校を作っていきたいと思っています。皆さんご協力をよろしくお願い致します。」とSFC CLIP読者に対してのコメントを寄せた。