「つまり、みなさんがSFCの食環境にどう参加するかで、営業時間も内容も変化します」単なる業者代わりに留まらない、新しい食環境のヴィジョンとは?


 食環境特集第1回、「4月からどうなる!? SFCの食環境に大きな変化!」では、湘南リージョン撤退後、新しく学生ラウンジ、元カフェテリア・ファカルティラウンジを経営することになった、新業者の選定経緯をお伝えした。特集第2回の今回も、引き続き、食環境変化を推進してきた「食環境改善プロジェクト」代表の村井純教授へのインタビューを掲載する。
学生ラウンジ、元カフェテリア・ファカルティラウンジがに新業者が入った結果、SFCの食生活はどのように変化していくと思いますか。食環境改善プロジェクトの皆様が持っているビジョンを教えて下さい。
 食環境は担当する方が経営として成立しつつ、環境として高い質を目指さないといけません。そのためには、常にマーケットの動向調査と利用者の建設的なフィードバックが必要です。既に営業を開始している生協を含めて、このコミュニケーションの確立をお願いしていますので、オンラインでの要望など対話のシステムを進めていく必要があります。
 
 営業時間に関してはできるだけのお願いをしてあります。キャンパス全体で特に早朝夜間にできるだけどこかが開いているようにしたい。でも、これは誰も必要無いなら経営ができません。
 このリアクティブな改善から、24時間キャンパス、グローバルキャンパス、安全で安心なキャンパス、ちょっと未来社会の実験キャンパス、そんなSFCのビジョンを食環境として実現するかのプランが、プロアクティブな改善です。こうした改善を、4月からのSFCの新しい食環境をキャンパスにいる全員が、参加して作り続けるというのが食改善プロジェクトのビジョンです。
食環境改善プロジェクトの皆様は、今後どのような活動を行っていくのでしょうか。
 関係者の連絡としてスタートして食改善プロジェクトは、ラウンジチームと合体しより広い視点の体制ができました。アンケートで「協力したい」と答えてくれた学生が沢山いました。初期の学生チームが卒業してうまく新しい人たちを組織化する必要があります。
 
 SFC CLIPのようなSFCメディアとの連携も重要ですね。本当はWEBでの情報共有ももっとやるべきだけど、今まではいっぱいいっぱい。ここに課題がありますから。食と直接関係ないですが、ICカードベースの電子キャッシュが4月からキャンパスに導入されます。これで生協の購買、食堂をはじめ、新しいレストランなどでも導入される予定で、支払いは電子キャッシュカードやケータイなどでできるようになります。自動販売機も検討中。これで行列などの問題も解決されるといいと思いますが、これも「ちょっと未来型」新しい試みで賛否両論あるでしょう。きちんと議論していく必要があります。その議論の経過と結果が未来の社会を創るSFCの責任でしょう。
 今回は、徹底的に「見直し」期間をお願いしています。つまり、みなさんがSFCの食環境にどう参加するかで、営業時間も、内容も変化します。ぜひ、まずは、4月から積極的に体験して、「改善」を続けましょう!
このように熱く語ってくれた村井教授。4月からのSFCの食環境の変化には、我々学生も受身ではいられないはずだ。学生参加型の新しいキャンパスを目指す第1歩はどうなるのか。4月からの食環境には目が離せない。