SIVアントレプレナー・ラボラトリ主催の、第3回SIV Student and Mentor’s Social Dinnerが24日(月)、SFCファカルティクラブ TABLIERにて開催された。本会は起業に興味のある学生、メンターと呼ばれる支援者、起業家などの交流を目的として催され、多数の参加者が親交を深めた。


 SIV Student and Mentor’s Social Dinnerは、大学発ベンチャーの成功モデルを作ることを目的とするSIVアントレプレナー・ラボラトリが掲げる活動の三本柱の一つ、「アウトリーチ」の活動として開催されるものだ。アウトリーチとは、「起業家がビジネスを立ち上げる際に最も重要になる支援者・ パートナーを発掘するためのネットワーキングを提供する」というものであり、本会以外にも様々な目的のもとに多数の会が催されている。
 会の冒頭、軽食と共に交流の場が設けられた。その中でSIVアントレプレナー・ラボラトリ代表の國領二郎 環境情報学部教授が「メンターの方にあらためて御礼を申し上げたい」と挨拶を行い、会の意義や沿革について述べた。
 続いて事務局長の牧兼充 環境情報学部助手がコーディネーターとなり、メンター三田会の紹介、31日(月)に応募の締め切りが迫るSIV Business Idea Contest 2005 2nd Halfの説明、さらに来年3月にオープンを控えたインキュベーション施設「慶應藤沢イノベーションビレッジ(略称:SFC-IV)」の説明などが行われた。
 また、交流を円滑にするものとして「Elevator Pitch Session」と呼ばれるものを開催。これは、学生、メンターが一人30秒で、自らの活動などを自己PRするものであり、特にBusiness Idea Contestに応募予定の学生の発表が目立った。発表者の一人である折原さん(環2)は「モーニングコールのプログラムを組み、それを基盤にしたコンテンツビジネスを行いたい」と記者の取材に語った。
 一通りの発表が終わった後、再び交流の場が設けられ、学生、メンター、企業家の活発な交流が見受けられた。参加者の一人である南さん(看4)は「メンターの人たちと積極的に話すことで、とてもいい機会が設けられた」と話した。
 一方で主催者側の牧氏は「このようなメンターの方々がボランティアという形で、このような場に協力してくれるというのは世界中でも慶應大学だけです。学生の皆さんにもっとこの場を活用して欲しい」と呼びかけた
 SIVアントレプレナー・ラボラトリはSFC出身起業家を中心とした交流会、第11回SIV Networking Seminarを11月1日(火)、丸ビル内の東京21cクラブ 7F コラボレーションスペースにて行う予定。