企業の2007年度採用活動が本格的に始まる。就職サイトへの登録、OB・OG訪問、エントリーシートの執筆など具体的に始めている人も多い。それでも「漠然とした不安がある」という声を多く聞く。


 ではエントリーシートの講評、OB・OGの紹介を第三者の視点で行ってくれる人が、すぐ近くにいるとしたら? あなたの知らない身近な相談所、SFCの就職・進路支援(CDP)オフィスをのぞいてみよう。

「就職・進路支援(CDP)オフィス」はα館の正面受付の左側にある。出入りは自由。平日9:15から17:30まで自由に資料を閲覧することができる。8人掛けの円形テーブルとラックにおさめられた就職情報誌、企業パンフレットがまず目につく。書庫には卒業生直筆の「就職活動体験記」(企業別)、OB・OG名簿(企業別)のほか、「求人票」「国際機関の職員募集情報」「国家公務員試験」と書かれた分厚いフォルダが数十冊並んでいる。

たとえば、某D社について知りたい場合、まず「就職活動体験記」でD社から内定をもらった卒業生の手記を読む。いつ頃からOB訪問を始めたか、筆記試験ではどのような問題が出題されたか、面接ではどんな質問を受けたか、後輩へのアドバイスなどが詳細に記されている。次に、OB・OG名簿でD社に勤めている塾員を探し、人事部の連絡先を入手する。さらにD社の企業パンフレットを探してコピーをとる。D社について知りたいことは、ひととおり手に入れることができる。

必要な情報が得られても、まだ不安が拭えないとき–CDPオフィスでは「個別相談」「履歴書・エントリーシートの講評」を受け付けている。個別相談は前日までに窓口で予約、履歴書・エントリーシートの講評は2日前までに履歴書・エントリーシートをオフィスの窓口に提出すればよい。
 CDPオフィスには「シュウカツも自己流でいいんじゃないの…?」と自分に言い聞かせて不安になっている学生に必要な情報がそろっている。
 【特集:進路を考える】第2回はこのCDPオフィスで個別相談を担当する職員に「SFC生が抱える進路への悩み」を聞く。