3日(金)-5日(日)、恵比寿で加藤文俊環境情報学部助教授の研究プロジェクト「<場>のチカラ」の研究発表展示会が開かれた。<場>のチカラでは、人々の集う<場>をテーマに、コミュニケーション論の観点からフィールドワークを行っている。発表をしたメンバーはヒト/モノ/コトに密着した調査活動を行い、それぞれ異なる方法で作品を制作し、展示していた。

入って最初に驚いたのは、この展示会自体が「展示方法を展示する」という作品として紹介されていたこと。「パブリックな領域における居心地の良さ」を テーマとし、独特の雰囲気が醸し出されていた。

「any sides of the same one」は、イスとフィールドワークという一見関係のない思われる2つを「ウラ」というキーワードでつないだ作品。さまざまな側面を持つイスが紹介されていた。

「まちギャラリー」では、出展者が恵比寿で発見した落書きを写真におさめた「らくがき展」と展覧会に参加した人が気になったもの写真におさめる「とってみ展」の2つが1つの作品として紹介されていた。2つを見比べ、恵比寿の新たな側面を発見した。

以上の他の作品もそれぞれが独特で手の込んだものばかりであった。あらためてその場所にあるものすべてが「場」の雰囲気を作り出し、ヒト/モノ/コトによって「場」の雰囲気は一変すると実感できる展覧会であった。