9日(木)、義塾湘南藤沢高等部(以下、SFC高)の1年生4名が、建造物侵入の疑いで神奈川県警少年捜査課に逮捕された。県警では殺人未遂容疑での立件も検討しているという。


 4人は、1月30日(月)午後8時すぎに横浜駅西口駅前の百貨店「岡田屋モアーズ」(9階建)の屋上に侵入した。その直後、隣の横浜銀行横浜駅前支店のビルの屋上からコンクリート片や鉄の器具の入ったそれぞれ4キロと6キロの土嚢が、約30メートル下の地表に投げ落とされている。
 モアーズの屋上に設置されていた監視カメラには、4人が屋上に出入りする様子が撮影されており、制服からSFC高の生徒であることが判明、県警の聞き込み捜査などによって同じクラスの1年生4人が特定されていた。
 4人のうち3人は土嚢を投げ捨てたことを認めている。また、屋上へは「調味料の缶を投げ落とすために侵入した」と供述しており、当初から地表を狙って何らかを投げ落とす目的であったと見られる。
 投げ落とされた土嚢は、下の車道で客を降ろしたばかりのタクシーの前後に落ち、このタクシーの運転手が通報した。通行中の歩行者に直撃していれば、死亡は免れなかったため、殺人未遂容疑での立件も検討されている。
 この件に関して義塾は9日(木)夕方、報道機関に対して「教育機関として大変重く受け止めており、遺憾に思っております」とコメントしている。また、SFC高の卒業生はSFC CLIPの取材に対して「母校の生徒と知って残念だった」「こういう事件とは無縁の学校だと思っていたので、ショックだ」と答えた。