20日(月)、SFCのAO入試で新方式が始まることが発表された。新たに始まるのはコンテスト受賞による書類審査免除の制度と、書類審査のみで選考を行う「海外出願」方式。2007年度入学者対象入試から始まる。


 書類審査を免除されるためには三田文学新人賞や日本数学オリンピックなど、義塾が定めた9つのコンテストで優秀な成績を修める必要がある。成績を証明する書面をA方式出願時に提出することで、1次選考(書類審査)が免除される。この制度は2007年4月入学者対象のAO入試から始まる。
 さらに2007年9月入学者対象のAO入試からは新たに海外出願方式も始まる。これは日本で2次審査(面接審査)を受ける負担をなくすためのもので、書類審査のみで選考が行われる。出願にあたっては所定出願書類の他にTOEFL、SAT Reasoning Test、SAT Subject Tests(2科目以上。旧制度の場合は3科目以上)のスコアが必要とされる。出願時期は1月中旬下旬頃で3月末に合否が決まる。
 なおSAT(Scholastic Assessment Test)はアメリカの4年制大学進学希望者を対象とした共通試験でWriting、Critical Reading、MathからなるReasoning Testと英語、歴史・社会学、数学、自然科学、語学の5分野・20科目からなるSubject Testsがあり、年に7回実施されている。
 海外出願方式の導入は特に冨田勝環境情報学部長が意欲的に進めていたもの。昨年10月の新学部長就任以来、さっそくの改革となる。