「総授業数や具体的な授業名称、現行のクラスター制に変わるような科目群の名称等はまだ決まっていないんです」–来年度からSFCに導入される予定の新カリキュラムについて、改定作業を担う萩野達也環境情報学部教授に聞いた。


 先々週号(2006年6月9日通巻207号)の「2007年度から新カリキュラムへ -調整大詰め-」の記事中の「2007年度から、研究領域は10系列35分野に分類される」という記述を持ち出し、萩野教授は「これは受験生向けのガイドブックを作成するにあたって便宜的に使用した領域区分なんです」と切り出した。
 20名以上の教員で構成されるカリキュラム委員会の委員長を務める萩野教授は、3年前から今回のカリキュラム改定に取り組んでいる。当初の予定では、2006年度から新カリキュラムを導入する予定だったという。100名以上はいる専任教員の意見を束ね、現在ある全ての授業の見直し作業を行うことは並大抵の苦労ではない。
 次週、カリキュラム改定の難しさと現状を語った萩野教授のインタビューをお届けする。