SFCの新たなテーマに、未来の街づくりが加わりそうだ。今年11月に開催されるSFC Open Research Forum(以降、ORF)2006では、新たに「Twin City Plan Contest」(仮称)が開催されることがわかった。


 同コンテストでは、ツインシティと呼ばれる寒川町倉見地区への新幹線新駅を中心とする都市計画において実装されるべき「情報インフラ」や「サービス・ビジネスモデル」を募集する。
 ORFでは従来から「Digital Art Awards」と「SFC Entrepreneur Award」が併催されていたが、新たに3つ目のアワードが開催されることになる。
 企業向けの協賛募集資料によると、新駅誘致のアピールと新しい街づくりへの興味の喚起が目的に挙げられており、神奈川県などの自治体からも協賛を集める。応募要項などの詳細はまだ発表されていない。
 10日(月)、丸の内ビル7階丸ビルホールにて行われたプレセッションの中で國領二郎ORF2006実行委員長・総合政策学部教授は、「SFCから街づくりのコンセプトを募って、未来の新しい住み方や生き方を提案していきたい」と語った。
 ツインシティは神奈川県が誘致に取り組んでいる寒川町倉見地区の新幹線新駅を中心に、道路橋で結ばれる対岸の相模川対岸の平塚地区と共に開発する計画。SFCから5km程の位置で、相鉄いずみ野線の湘南台からの延伸とも深く関係している。神奈川県からもツインシティ構築にSFCが参画して欲しいという強い要望が寄せられているという。
 ORF2006の副実行委員長を務める小檜山賢二政策・メディア研究科教授はSFC CLIPの取材に対して「ORFで実証された技術をSFCに持ちこむことで、このキャンパスは未来の空間としてツインシティの尖兵になる」と語った。