春学期の期末試験にかわるレポートにおける無断盗用で、10名の学生に当該学期の全科目の単位取得を認めないという処分が下された。さらに、1名の学生が不正行為により譴責処分を受けた。


 レポートの無断盗用は「近代思想」で9名、「慶應義塾入門」で1名の計10名が行った。また、「進化遺伝学」では出席を装い不正に課題提出をしたとして、譴責処分が下されている。過去には2001年度秋学期の「コンピュータ史」で17人が不正行為により、該当学期の全科目の単位取得を認めない処分を受けたことがある。
 今回、合わせて11人の学生が不正行為を行ったことに対し、冨田勝環境情報学部長はSFC CLIPの取材に対し「人数に関係なく、不正行為があれば全員厳重に処分します。そうでなければ、まじめに試験を受けている大多数の学生に対してアンフェアです」と答え、さらに、「社会人が不正行為を行えば、地位や財産をすべて失いかねない大問題に発展する、ということを認識すべきです」というコメントを付け加えた。また、学生の一人は「同じSFC生として恥ずかしい限り。義塾の名を汚す行為に怒りすら覚える」と語った。