SFC Open Research Forum 2006の1日目、22日(水)18:00-19:30、丸ビル7階丸ビルホールにて、セッション「ソーシャル・アントレプレナー -儲けと尊敬を同時に手にするキャリアと経営-」が開催された。内容は主に、ソーシャルアントレプレナーとは何なのか、どのようにすれば成功できるのかがテーマで、社会企業家として活躍している3名をSFCの講師2名が迎えた。


セッションのメンバーは、
小笹芳央(株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役社長)
アレンマイナー(株式会社サンブリッジ代表取締役社長兼グループCEO)
谷口奈保子(特定非営利活動法人ぱれっと理事)
井上英之(総合政策学部専任講師)
梅嶋真樹(政策・メディア研究科講師)
の5名。
 ソーシャルアントレプレナー(社会企業家)とは、2006年のノーベル平和賞を受賞したことで有名となったグラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス氏のような、従来の企業のように単に利益を追求するだけでなく、その企業活動そのものが社会的に貢献している人たちのことを言う。
 セッションは3名の事業紹介からスタートした。特に、小笹氏は「リクルート社員時代にリクルート事件で世間に批判され、その時のやる気をなくした自分を含む社員の士気高揚までの経験が今のモチベーション向上会社の設立につながった。ソーシャルアントレプレナーとは社会的な活動が先にあり、その結果利益が出たという形の人をさすのではないか」と述べ、他の2人もそれぞれ独自の状況は違うものの、同様の内容を発表した。
 その後はSFCの講師2名を交えての質疑応答、そして聴講者からの具体的な質問と応答を経て、セッションは閉じられた。