SFC CLIPで手記を連載中の蓮村俊彰さん(環3)が、第28回よみうり写真大賞報道部門の2席を受賞した。受賞作品は19日付読売新聞朝刊に掲載されたほか、5月11日より東京の富士フォトサロンにて展示される。


 「よみうり写真大賞」は1979年に読売新聞によって創設された写真コンテストで、プロ・アマを問わず広く応募を受け付けている。今回の応募総数は3万点超。蓮村さんは廃墟と化したレバノン・ベイルートを写した5枚組の写真「ベイルート瓦礫の中で」を応募。停戦直後の紛争の現場に足を運び、撮影を敢行した行動力が評価された。
 蓮村さんは大学を休学し、2006年の2月20日より世界一周の写真撮影紀行中。自身のBLOGで写真と紀行文を公開しているほか、SFC CLIPの連載[標高190センチメートル]にも寄稿している。

  • 蓮村さんのBLOG
  • 関連記事:連載[標高190センチメートル](2006年4月21日) ▼蓮村さんのコメント  読売新聞写真大賞報道部門2席に内定したと、実家から連絡を受けたのは、タイからカンボジアへ移動した日でした。疲れ果ててたので実感がわくまで小一時間はかかりました。でも正直嬉しかったですね。  ただ、嬉しい、光栄、励みになる等等、当然の事より、このSFC-CLIPと言う媒体においては、もっと私がここではっきり書くべき事がある気がするので、それら感動の言葉は僭越ながら割愛させて頂きます。  SFCにはいろんな人がいるので、ジャーナリスト志望の学生や写真家志望の学生も多いと思います。  私が一番言っておくべきなのは、安易に真似しないで欲しいと言う事でしょうか。「同じSFC生がやったんだから、俺/私も出来るはず!」と思って、危ない場所に繰り出さないで下さい。  貴方の考えは正しいです。私に出来たくらいですから、貴方ならもっと上手くやれるでしょう。  ただ、残念ですが、私と全く同じ状況の場所に同じタイミングで行くというのは、未来永劫不可能です。  現実は一回性の事象の連続であって、二度と同じ状態はやってきません。  あの時のベイルートはイラクやアフガンに比べれば比べ物にならないほど安全だったと思います。  くれぐれも、イラクやアフガンに行ったりしちゃ駄目ですよ…