25日(月)、レジ袋有料化に関する話し合いの場として、浜中研究会が主催するレジ0フォーラムが開催された。30人程度の参加者に対し、レジ袋削減の意義や有料化システムの統括が説明されたものの、ディスカッションでは有料化決定のプロセスや、アンケートの信頼性に対して批判が集中。今後の見通しが見えないまま終了する形となった。


 ディスカッションでは、レジ袋有料化に至った経緯に対する質問が集中し、「(有料化の前に)レジ袋が欲しいと言った人だけに渡す仕組みで調査はしなかったのか」という質問に対しては、有料化の前に調査を行っておらず、準備不足であったことを認めた。また、施行期間後も有料化を継続する根拠となったアンケートに対しても、その信頼性が保障できないことを認めた。
 批判が集中したディスカッションであったが、安易に有料化をするのではなく、利用者に負担を強いることのないクリエイティブな発想が必要なのではという意見も出された。
 29日(金)現在、浜中研のHPで今後の予定は発表されていない。

■ディスカッションの要旨
Q. 2.6tのCO2削減とあるが、その根拠は?
A. 東京都板橋区の資料を参考にした(レジ袋1枚で100gのCO2に相当)。
Q. なぜレジ袋を有料化しようと考えたのか。
A. 学生の環境意識を変えるため、ほぼすべての学生が利用している生協を利用しようと考えたのがきっかけ。
大反対。元に戻して欲しい。内輪で楽しそうだが、レジ袋というのは誰でも思いつくことで、SFCらしくない。組合員の声に同じ筆跡のコメントが3枚あった。浜中研の意見は環境問題に偏っている。その論理でSFC生全員の生活を変えるのは納得できない。元に戻すか、必要だと言った人だけに渡すか。いくらでも解決策はある。
Q. アンケートは同じ人が何度でもクリックできる。結果は捏造されているのではないか。
A. IPアドレスを確認することで対処できる。
Q. 私が関係者なら、大学で投稿して、家で投稿して、バイト先で投稿して、携帯で投稿する。根拠にするべきではなかったのかと言いたい。
A. 指摘している点は、その通りだと思う。
Q. 有料化するのが前提にあったのではないか。
A. 浜中研究会では、有料化を行う、有料化を行わずにマイバックを普及するなど、どのような方法でレジ袋を削減するのが効果的か様々な案を出した。そして生協と話し合ったが、マイバッグを作る費用はどこが出すか、マイバッグが流行らなければ意味がない。有料化はすぐに出来るということもあり、実現性が一番高いと判断して決定した。有料化が前提に合ったわけではなくて、レジ袋を削減を考えた結果としての有料化であった。
Q. 預かり金の用途として挙げられている提案(マイバッグ・リサイクルバッグ)は、アンケートが反映されたなのか?
A. 浜中研や生協が独断で用途を決めることは出来ない。アンケートにも何名か書かれており、ゴミ分別の意識を高めるためにも提案した。
Q. そもそも、なぜ浜中研がやっているのか。利用者にはなぜ浜中研がプロジェクトを勝手に進めているのかわからない。
A. 有料化が始まってからプロジェクトを知った人も多いと思う。浜中研の広報力の問題だった。
環境委員会に出したデータ(アンケート結果)が信頼性に足りないとわかった以上、最初からやり直すべき。
Q. どうして、学生が欲しいと言ったときに(無料で)もらえる仕組みを試して、調査しなかったのか。
A. 有料化以前のデータはとっていない。準備不足だった。
レジ袋をなくしたいという前提があって有料化になたんだと思うが、その発想力の安直さが面白くない。学生に負担させずに出来たら、浜中研究室すごいとなると思う。
Q. アンケートにマイバッグやリサイクルバッグが欲しいという意見は必ず出てくる。それを根拠に導入すると言うのは自分勝手ではないか。
A. 代わりにになるものが欲しいという意見があったので、マイバッグなどを提案した。
Q. アンケートの信頼性は崩れているわけだから、アンケートを根拠にすることは出来ないはず。
A. 根拠がなくなったアンケートとは別にとったアンケート結果によるもの。
Q. そのアンケートの回答数は?
A. 約300弱。
Q. 全学部生の数%にしか当たらない。信頼できないと考えていいのか。
A. 数%でしかないが、浜中研では300名いれば充分と判断した。
Q. SFC中高の環境プロジェクトとコラボレーションしてはどうか。
A. 積極的に面白いことをしていきたい。
Q. このフォーラムの開かれた趣旨は?
A. Webや掲示板やポスターだけではコミュニケーションは不十分と考えて、今回のフォーラムを開催した。
Q. これしか集まっていなければ、その目的は達成されていないのでは?
A. これで終わりというつもりはない。フォーラムの告知にも意味があったと思う。
今回のレジ0フォーラム開催を根拠にして、プロジェクトを進めれば、また不満が出てくるのでやめたほうがいい。
企画は全部元に戻るんだろうと思っている。
Q. なぜ有料化なのか。
A. 案を絞り、制限ややり易さ、大学の生協ということを考えて有料化を決定した。
Q. 欲しいと言ったときにもらえる仕組みではいけなかったのか。
A. レジの混雑や、環境意識の向上を考慮した。
Q. 有料化を進める前にマイバッグを薦めるほうが先ではなかったか。強制的にプロジェクトに参加させられたと感じる人もいるはず。意識の向上を目指すなら、マイバッグがなぜ必要かを考えてもらい、その後でレジ袋の削減を考えるべきだった。有料化は使い道を明確にしてからするべきだったと思う。
A. 昨年の秋祭でもマイバッグの広報をしており、有料化後に認知されるようになったのは広報が足りていなかった。