4日(火)午前3時、小島朋之総合政策学部教授が神経膠芽腫(こうがしゅ)のため慶應義塾大学病院で死去した。64歳だった。通夜は10日(月)18時から、告別式は11日(火)11時から青山葬儀所で行われる。


 小島教授は現代中国研究の第一人者として知られ、01年から07年までは総合政策学部長を務めたが、健康上の理由で任期を4ヶ月残して後任の阿川尚之総合政策学部教授に引き継いでいた。その後も授業・研究会で教鞭を執り、既に2008年春学期の研究会シラバスも公開されていた。
 広島市南区出身で、義塾法学部卒業後、同大学院法学研究科、カリフォルニア大学バークレー校、在中国日本大使館専門調査員などを経て、1991年に47歳で総合政策学部教授に就任。
 中国の反日デモなどが大きく報道された05年には、日中間の感情的な関係悪化を防ぐために積極的にメディアに出演し、その後06年からは日中両国による歴史共同研究の委員も務めた。「変わりゆく中国の政治社会」「現代中国の政治 その理論と実践」などの著書がある。