3月25日、遠藤東交差点から北へ伸びる県道藤沢厚木線が開通。この特集を始めた頃からの2ヶ月でも、確実にSFCをとりまく「道」は変わった。最終回の今回は、これまで紹介した計画をまとめて振り返ってみよう。

最初にやってくる変化は、2010年度のさがみ縦貫道路の開通。寒川北インターの開設とアクセス道路の整備で、SFCからインターまで15分、東名高速道路まで30分という環境が整いそうだ。
 それに続くのは、湘南台を通る鉄道路線の充実。2013年に小田急の輸送力の増加、2015年には相鉄とJR線の乗り入れ、2019年には相鉄と東急東横線の乗り入れが相次いで完成する予定。湘南台から新宿、渋谷、自由が丘など、東京都内への移動は大幅に便利になりそうだ。
 さらに、湘南台駅のいずみ野線と同じホームから発車して、相模川岸の新幹線新駅に達する次世代路面電車が開通し、その中間点がSFCとなる可能性も高い。間違いなく、ツインライナーに続く新たなSFC名物になる。都内からだけでなく、中京・関西圏からもアクセスしやすい環境になるかもしれない。
 SFCを取り囲む交通網は、まだまだ未完成。キャンパスの環境は変わらないままながらも、時間的な制約は徐々に緩和されつつある。「SFCは遠い」というイメージが昔話になってしまう日が、いつかやってくるのかも知れない。