慶應義塾生活協同組合は、食材価格高騰を理由に3月から一部メニューの減量および値上げを行う。麺類は10円、お弁当は20円値上げされる。


 分量の変更は、丼およびカレー等のライスメニューとうどんで下記の通り。具材やそば、中華麺、パスタの分量変更はないが、中華麺とパスタは値段が10円上がる。
■丼およびカレー等のライスメニュー
Sサイズ:現状200g → 改定後180g
Mサイズ:現状280g → 改定後240g
Lサイズ:現状380g → 改定後320g
■うどん
現状250g → 改定後230g
 価格改定は麺類とお弁当で、日吉では限定メニューのカツ丼、カツカレーも含まれる。かけうどん、そばを除く麺類は10円の値上げ。お弁当は20円の値上げ。カツ丼とカツカレーは下記の通り。
■カツ丼・カツカレー(日吉限定)
カツ丼:現状378円 → 改定後399円
カツカレー:現状378円 → 改定後399円
 大学生協は値上げの理由として原油価格の高騰、家畜飼料の不足および食糧消費の拡大にともなう食材価格の高騰、収穫量不足による小麦価格の高騰を挙げている。現状の価格で、来年度も提供を続けることは難しいと判断したという。
 なお、ニューヨーク商業取引所の原油先物相場は2008年に史上最高値となる1バレル147ドルを記録したが、現在は1バレル40ドル前後まで下落している。またシカゴ小麦相場も2008年に史上最高値1ブッシェル13ドルを記録したが、現在は1ブッシェル5ドル程度まで下落しており、2月24日には農水省が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を4月から14.8%値下げすると発表している。
 SFC CLIP編集部の取材に対し生協本部の担当者は、資料は今回の検討をしてきた中で作成したもので、現状と異なる表現が含まれているかもしれないが、価格改定は総合的な判断であり、今後も引き続き検討を続けていきたいと答えた。