28日(木)、2009年度慶應義塾大学新入生歓迎の集い実行委員会(以下、新歓実)終了総会が開催された。収支、運営結果の報告とそれに対する質疑応答及び各サークル団体への義務補償金の返金が行われたが、人材不足による新歓実の運営の厳しさを改めて示す集会となった。


 まず、収支報告の質疑応答では、多すぎるタクシー利用や相場を大きく上回る印刷費などが取り沙汰された。新歓実は、作業効率の問題、人材不足などを理由として回答。運営面の報告ではパンフレットのミス、ステージの音量問題、協賛金獲得の不備などを説明。これらも人材不足を理由とし、来年度以降人材が集まらなかった場合は、ステージイベント、パンフレットなどの廃止を含めた運営の大幅縮小を示唆した。
 新歓当日の混乱は最小限に抑えた2009年度新歓実であったが、事務面では、人材の少なさ故に運営がうまくいかなかった部分も大きいようだ。当日は七夕祭、秋祭から人材を借りて運営していたが、今後は七夕祭などとのパイプがなくなる可能性もある。また来年度は、新歓実経験者で新歓実に残る学生が1人しかおらず、後継者不足とも言える状態になっている。
 2010年度の新歓実の役員募集は10月ごろを予定し、各団体へ役員の派遣を呼び掛けたが、来年の新歓に不安を残す終了総会となった。